アドレナリンの正しい使い方。静注? or 筋注?

最終確認日:2017/07/26 最終更新日:2017/07/26

コウメイ:今回はアドレナリンについての勉強です。研修医になってから使う可能性が高いですのでよく理解しておきましょう。まずは問題を見てみます。

第107回医師国家試験C21より改変

82歳の男性。呼吸困難のため搬入された。10年前に心筋梗塞を発症し、バイパス術を受けている。

意識清明。血圧142/88mmHg、脈拍112/分。

治療として適切でないのはどれか。

  1. 利尿薬の静注
  2. ジゴキシンの静注
  3. 塩酸モルヒネの静注
  4. アドレナリンの点滴静注
  5. 硝酸薬スプレーの舌下投与

 

アドレナリンの投与の仕方

心停止の場合は静注

コウメイ:正解はdのアドレナリンの点滴静注です。

※d以外の説明は今回割愛させてください。

血圧のある人にアドレナリンを静注してはいけません。静注していいのは心停止のときだけです。心停止の際は5分おきに1mg(1mL)を静注します。

ショックの場合は筋注

学生C:アナフィラキシーショックでアドレナリンを使うと習った気がするのですが・・。

 

コウメイ:アナフィラキシーショックなどで血圧が下がったとき、アドレナリンを使いますが筋注です。

アンプルに入っているアドレナリンを1mLのシリンジに0.3mg(0.3mL)とり、大腿外側にブスッと筋注してください。静注してしまいますと、血圧と脈が急上昇して逆に大変なことになりますので、絶対にしないようお願いします。

なお問題中の患者は心停止でもショックでもありませんので、アドレナリンの静注も筋注も必要ありません。

この問題は108回にも出題されていました。109回でも出る可能性が高いので、というか、医者になってから非常に大事な知識ですので良く覚えておいてください。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)