アスピリン、ヘパリン、ワルファリンの使い分け。

最終確認日:2017/07/18 最終更新日:2017/07/18

コウメイ:アスピリン、ヘパリン、ワルファリンの使い分けについて質問をいただきましたので回答します。
まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問
抗血小板薬のアスピリン、抗凝固薬のヘパリン、ワルファリンについて、使い分けを教えてもらえないでしょうか。

  • ヘパリンは即効性がある
  • ワルファリンは心房細動で使う

など、漠然とした知識しかありません。よろしくお願いします。

 

コウメイ:これはなかなか難しい質問です。病気によっては、何を使うべきか結論の出ていないものもありますので、今回は大事な部分のみお話していきます。まず、抗血小板薬と抗凝固薬との違いからです。

抗血小板薬

抗血小板薬の代表はアスピリン、クロピドグレル、シロスタゾールなどで、どれも錠剤です。

バイアスピリンの画像

引用:https://www.bayer-hv.jp/hv/products/product.php?cd=100

効くのは細く、血流が早い血管です。具体的に言うと、冠動脈や脳血管です。病気で言えば、心筋梗塞、脳梗塞になります。

 

抗凝固薬

抗凝固薬の代表はヘパリンとワルファリンです。最近はワルファリンよりDOAC(ダビガトランやアピキサバンなど)が用いられることの方が多いかもしれません。

効くのは太く、血流が遅い血管です。具体的に言うと深部静脈や心房です。病気で言えば、深部静脈血栓症、肺塞栓、心房細動です。

※心房は血管ではありませんが、太い血管と考えてください。

ヘパリンとワルファリンとの違いですが、大きな違いは静注内服かです。

ヘパリン

ヘパリンの画像

引用:https://med.nipro.co.jp/ph_product_detail?id=a0A10000015mCutEAE

ヘパリンはこのような容器に入っている液体です。これを生食などで薄め、輸液ポンプやシリンジポンプで静脈投与します。

血管に投与するので早く効果が出ます。半減期は短い(1時間前後)です。その特性から手術時にも利用されます(ヘパリン置換)。静注のため病院でしか使用できません。

ワルファリン

ワルファリンの画像

引用:https://med.nipro.co.jp/ph_product_detail?id=a0A10000015lIVQEA2

ワルファリンは錠剤の薬です。ヘパリンは病院でしか投与できませんが、ワルファリンは外来で投与可能です。内服なのでヘパリンよりはゆっくり効果が出ます。

以上がアスピリン、ヘパリン、ワルファリンの使い分けの基本的な考え方になります。学生のうちはこの位の内容を理解しておけば大丈夫です。さらに詳しくは研修医になってから好きなだけ勉強してください。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)