解説は読みたくありません!!

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:読者の方から「文字を読みたくないのですが・・」との相談をいただきましたので回答します。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

私は文字を読むのが嫌いで、勉強はすべてネット講座で行っています。問題集の解説を読む事は嫌で出来るだけ避けたいです。三苫先生もノートのアウトプットが大切で、解説に線を引いても意味ないとおっしゃっているため、本当に読む気がしません・・。

しかし、周りを見渡すと解説をしっかり読み、イヤーノートで調べ・・という子が大半です。そう考えると、やはり解説や教科書も読んだ方が良いのでしょうか?

 

勉強の基本は教科書

勉強の基本は何と言っても教科書を読むことです。 手技や手術などは実際に先輩医師に教えていただきながら覚えることも多いのですが、それは基本的な内容を教科書で確認しているというのが前提です。

初めのうちなら耳学習もとても効率のよい勉強法です。なぜなら、すぐに役に立つ順に教えてくれるからです。ただそれが耳学習のいいところでもあり、限界でもあります。すぐに役に立つということは表面上の内容であることが多いです。

また、間違っている可能性もあります。ネット講座も例外ではありませんので、講師が言ったことのみを信じるのではなく、教科書や解説で確かめることは大事です。本ブログも同様です。

 

医師国家試験合格の実力

医師国家試験に合格したからといって、医学について何でも知っている状態になっているわけではありません。というより、医師国家試験とは医師であるための最低限の資格です。

研修医として働いてみると分かるのですが、実際に治療をするとなると分からないことがたくさんでてきます。その時はきちんと教科書や文献を読んで治療をしなければなりません。ですので、今のうちから本を読む習慣はつけておいたほうがいいです。

 

読書は楽しい

読書とは本来楽しいものです。実際、質問者の方も私のブログを読んでいただいているということは読書自体が嫌なわけではないと思います。

ではなぜ読書が嫌になってしまうのでしょうか?それはおそらく興味のないところを無理に読もうとしているからだと思います。質問者に限らず誰にでも当てはまります。

私は医学書、ビジネス書、PC関係の本はとても楽しく自分から読んでいますが、小説などは興味がありません。もし、小説を読むことになったら苦痛でしかありません。

 

なぜ医学書が嫌なのか?

臨床経験がない

私も学生のころはそれほど教科書が面白いとは思いませんでした。ただ、医師として働き実際の臨床を経験すると、教科書が面白くなります。こればかりはちょっとしょうがないことですね。 

しょうがないと言っていても意味がないので、その分、問題集を通して実際の臨床をイメトレすることが大切です。

国試の問題は将来役に立たないと思っている

もしかすると、国試にでてくる病気はあくまで試験用であって、実際の臨床では役に立たないと考えているかもしれません。それは違います。国試の内容はほとんど全て実際に経験するものです。

「こんな病気聞いたことない」と思われている方がいましたら、それはあなたが知らないだけです。国試にでてくる病気は医師なら誰でも知っていなければならない有名なものばかりです。全然、重箱の隅をつつくような内容ではありません。

※詳しくはこちらをご覧ください。
国試は臨床の役に立たない?

 

興味のあるところから読んでみる

それではどうしたら良いのか考えてみましょう。まずは興味のあるところから読んでみましょう。教科書は1ページから順に読まなければいけないわけではありません。興味のあるところ、重要なところから読むのがいいです。

実際、私もハリソンを読んでいますが、1ページ目から順に読んでいるのではなく皆さんから質問があった病気をメインに読んでいます。 

この時も「検査だけ」とか「治療だけ」で構いません。自分が「知りたい!!」と思ったところを優先的に読んでみましょう。

 

※注意:year note

ここでひとつ注意があります。year noteを見るのはあまり意味がありません。この本は事実を羅列している本ですので読んでもつまらないですしそれほど勉強にはなりません。きちんと病態生理が載っている本を読みましょう。いつも言っていますが「ステップ内科学」がお勧めです。 

year noteはステップ内科学などで病態生理をきちんと学んだ後の人がど忘れしたときに使用する本です。つまり確認のための本です。勉強するための本ではありません。

 SELECTの解説はあまり詳しく書いていないので絶対に読まなければいけないものではありません。気になったら読んでみましょう。ただ、解説を読まない分教科書を読んでください。テレビを見ていたのでは意味がありません。

 

下線は意味がない?

三苫先生は「ただ機械的に線を引くことは意味がない」ということを言いたかったのであり、「解説を読むことが自体が意味がない」という意味ではないと思います。

私は教科書を読むときに線を引きますし、意味がないとは思いません。きちんと考えながら下線を引くというのが大事ですね。

 

追伸

最後まで読んでいただけたでしょうか?最後まで読んでいただけたら文字を読む素質は十分にあります。後は何を読むかです。興味のないものを一から読む必要はありません。興味のあるところから読んでみてください。