(9) 心電図検定の参考書として

※お陰様で「これだけ心電図」の重版(第4刷)が決定しました。感謝の意とより詳しい説明のため連載で記事を書くことにしました。本記事は連載の9回目になります。途中からでも理解できますが、初めから読むことをお勧めします。


コウメイ:第3回で「これだけ心電図」のレベル、有用性を客観的に説明するために心電図検定の問題は111問中101問解けることをお伝えしました。ただし、解けない問題もあるので第4回〜8回で補足しました。今回は心電図検定の勉強法について説明していきます。

目次

1)心電図検定 公式問題集&ガイド

ネットで過去問をダウンロードすることはできないので、『公式問題集&ガイド』の購入は必須です。

私も購入し読んで見ました。問題のレベルは医師国家試験やACLSよりは難しいですが、ある程度勉強すれば解けないことはありません(一部難しい問題があるのは前回までの記事で説明した通りです)。

ただし、解説は簡易です。心電図については既に知っている前提で書かれています。例えば、問題3の解説では「不完全右脚ブロックと右室肥大も疑われ・・」と書いてありますが、どの所見から不完全右脚ブロックと右室肥大を疑うのかは説明がありません。まして、「そもそも不完全右脚ブロックとは何か?」「そもそも右室肥大とは何か?」のような説明はありません。これらを知らない状態で解説を読んでもきちんと理解することはできないでしょう。

また、解説では「QTc 0.451秒である」「PQ時間0.09秒」「電気軸は107°」のような肉眼では絶対に決めることができない数値が普通に出てきます。基礎的な知識があれば「解説者は心電図計の解析結果を持っているからそのようなことが言えるのであろう」と思うことができさらりと流すことができますが、基礎的な知識がないと「どうやったらこの数値が出てくるのだろう」と考え込んでしまうかもしれません。

心電図計の解析結果

よって、基礎的な知識に不安がある方は公式問題集&ガイドの以外に参考書が必要になります。

前著『看護の現場ですぐに役立つモニター心電図』や本書『これだけ心電図』を執筆するにあたり類書の多くを読み、本連載を書くにあたりさらに他の心電図本を読んでみました。その中で『これだけ心電図』が心電図検定の参考書として最適と自負しております。ぜひご活用いただければ幸いです。

※もし他により最適と思われる参考書がありましたらご連絡ください。本書より最適と判断した場合は推薦させていただきます。
※1級を受験される方は本書では物足りないと思います。2級、3級を受ける方にとってはお勧めです。
※『看護の現場ですぐに役立つモニター心電図』は心電図検定の参考書としては不向きです

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