網膜色素変性(10/18)

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回は網膜色素変性について勉強していきます。

網膜色素変性のポイント

ポイントは網膜が全て変性するのではなく、網膜の外側が変性することです。その結果、暗いところが見づらくなります。網膜の中心、つまり黄斑は正常です。よって、視力検査は正常です。普通に1.0とか見えます。

勘違いしている人がいるかもしれませんが、視力検査は網膜の機能というよりは、黄斑の機能を調べる検査と理解しましょう。以上のポイントを頭に入れた上で過去問を見てみましょう。

 

網膜色素変性の眼底写真

【第108回医師国家試験E29】

医師国家試験108E29 医師国家試験108E29画像1 医師国家試験108E29画像2

 

黄斑の周囲が黒くなっていおり、異常であるのが分かります。「異常」と言われても、眼底写真なんて普段みないので、異常かどうかなんて分かりにくいですよね。正常な眼底写真を載せて起きますので比べてみてください。

正常眼底

 

正常と比べると異常が明らかですね。黒い部分が異常であり、網膜が変性しているのが分かります。

※「変性」の定義は難しいのであまり深く気にしなくていいです。

 

網膜色素変性の検査その1 網膜電図(ERG)

網膜が変性しているので、網膜の検査である網膜電図<ERG>が異常となります。網膜電図は眼に電極を付け、網膜の電気活動を調べます。心電図みたいなものですね。

網膜電図_ERG_ 網膜電図(ERG)

 

正常ではこのような結果が得られるのですが、網膜に病変がある場合、異常が見られます。どのように異常が見られるかまでは気にしなくて大丈夫です。

とにかく、眼に電極を付けるのが網膜電図であり、網膜電図はその名の通り、網膜の病気を見る検査と理解してください。網膜に病変がある糖尿病網膜症などでも異常が見られます。

 

網膜色素変性の検査その2 視野検査

また、変性した部分は見えなくなるので当然視野検査でも異常が見られます。この問題です。

【第104回医師国家試験I14】

医師国家試験104I14 ゴールドマン視野計

 

これは視野検査の写真です。今回網膜色素変性の勉強をしているので当然答えはdの網膜色素変性なのですが、ここではどのような結果が得られるかまで考えてみましょう。

今、「覚えましょう」ではなく「考えてみましょう」と言いました。視野検査でどうなるかは覚えるものではなく、自分で考えるものです。と言うと、難しく感じそうですが簡単です。

網膜色素変性は黄斑ではなく網膜の周りが悪くなる病気ですので、視野検査でも周りが見えない結果になります。見えない部分は斜線を引くか、黒く塗りつぶすのが決まりですので、中心(黄斑)は正常で、周りが斜線(黒)となります。このような感じです。

輪状暗点の視野検査

 

以上、網膜色素変性について解説しました。次回は遠視について勉強していきます。