コウメイ:所見は文字だけ覚えても意味がありません。必ず実物を確認するようにしましょう。例えば以下のような問題です。
医師国家試験97B44
末梢血塗抹標本の所見が診断に有用なのはどれか.3つ選べ.
a 無脾症
b 溶血性尿毒症症候群〈HUS〉
c von Willebrand病
d アレルギー性紫斑病
e マラリア
正解(クリック)
よく分からなかったなぁ。解答はbか。覚えよう。
末梢塗抹標本が有用なのは無脾症、溶血性尿毒症症候群、マラリア
末梢塗抹標本が有用なのは無脾症、溶血性尿毒症症候群、マラリア
末梢塗抹標本が有用なのは無脾症、溶血性尿毒症症候群、マラリア
上記はダメな勉強の典型ですので真似をしないようにしてください。
所見は言葉だけ覚えても意味がありません。もちろん、勉強時間は有限であるので全ては無理ですが、できるだけ実物を確認するようにしましょう。無脾症から見ていきます。
目次
1)無脾症:Howell-Jolly小体
無脾症ではHowell-Jolly小体が見られます。Howell-Jolly小体とは核の遺残です。脾臓がない場合や、巨赤芽球性貧血で見られます。
2)溶血性尿毒症症候群:破砕赤血球
溶血性尿毒症症候群では破砕赤血球が特徴でしたよね。
3)マラリア:輪状体
マラリアは輪状体(丸い輪っか)がポイントです。
こんな感じで、所見はできるだけ実物を確認するようにしましょう。
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