消化器科、内分泌科、腎臓内科– category –
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肝硬変でアンギオテンシノーゲンは減少するのか?
コウメイ:読者から肝硬変とアンギオテンシノーゲンとの関係について質問をいただいたので解説していきます。なかなかいい質問です。 読者からの質問 肝硬変では血中のアルブミンが低下し、循環血漿量が低下するので、代償的にRAA系が亢進して、水を再吸収... -
バセドウ病の治療の選び方【メチマゾール、プロピルチオウラシル、アイソトープ治療、甲状腺亜全摘、無機ヨード薬、β遮断薬】
コウメイ(@kokusigokaku):今回はBasedow病の治療について解説していきます。まずは問題を見てみましょう。 【第101回医師国家試験A-48より抜粋】 25歳の女性。動機と手の震えとを主訴に来院した。2か月前から疲れやすくなり、動悸を感じるようになった。... -
ケトアシドーシスで高トリグリセリド(高中性脂肪)血症になる原因
コウメイ:ケトアシドーシスについて質問をいただきました。 読者からの質問 糖尿病性ケトアシドーシスでは高トリグリセリド血症になると習いました。しかし、糖尿病性ケトアシドーシスではトリグリセリドを分解してケトン体を作るので、高トリグリセリド... -
生理食塩液と5%ブドウ糖液との使い分け 〜尿崩症、低張性脱水、等張性脱水、SIADH〜【107B28】
コウメイ:輸液について質問をいただいたので回答していきます。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。 この問題に対し、次のような疑問を持ったようです。 読者からの質問 5%ブドウ糖液はそれ自体は等張液であるが、体内に入るとブドウ糖がすぐに... -
【勘違いしやすい】甲状腺はどこ?【100F52】
コウメイ:今回は一度解かないと勘違いしてしまう問題を見て行きましょう。 診断ですが、甲状腺にTcO4シンチグラムの取り込みが見られるのでBasedow病でしょうか? 正解はBasedow病ではありません。取り込みが見られるのは耳下腺、顎下腺、口蓋、鼻です。... -
下咽頭はどこか? 〜解剖はどこまで勉強すべき?〜【107D26】
コウメイ:読者の方から質問をいただいたので回答します。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。 医師国家試験107D26 65歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害とを主訴に来院した。左頸部に径2.5cmのリンパ節を触知し、同部位の穿刺吸引... -
透析患者で感染症の比率が増加している理由 〜透析患者は糖尿病が多い〜【107B7】
コウメイ:人工透析について質問をいただいたので回答します。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。 医師国家試験107B7 我が国の慢性透析患者の近年の傾向で正しいのはどれか。 a 腎移植数は減少に転じた。b 5年生存率は低下している。c 死亡原因... -
高ビリルビン血症で胆嚢が造影されない理由
コウメイ:胆道造影について質問をいただいたので回答します。 読者からの質問 血清ビリルビン値が高い場合、胆汁中に造影剤が排泄されず胆嚢が写らないと勉強したのですが、何故ビリルビン値が高いと造影剤が胆汁中に排泄されないのでしょうか? 【1)造... -
食道癌術後に肺合併症が起こる理由 〜year noteの活用法〜
コウメイ:食道癌について質問をいただいたので回答します。 読者からの質問 year note 2014のA-27に食道癌の術後合併症が掲載されており、「術後早期合併症では肺合併症が最多であり、このほか不整脈、縫合不全、反回神経麻痺、乳び胸がある」という記述... -
骨の形成が上手くいかないはずのくる病でALPが上がる理由 〜骨芽細胞、Ⅰ型コラーゲン〜
コウメイ(@kokusigokaku):くる病でALPが上がる理由について質問をいただいてので回答します。 読者からの質問 くる病は骨の成長が阻害されるのに、なぜ骨形成マーカーであるALPが上昇するのですか? ALPを骨形成マーカーと短絡的に考えるとよく理...