下咽頭はどこか? 〜解剖はどこまで勉強すべき?〜【107D26】

コウメイ(@kokusigokaku):読者の方から質問をいただいたので回答します。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験D26(改編)

65歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害とを主訴に来院した。諸検査から癌が疑われている。喉頭内視鏡像を示す。最も考えられるのはどれか。

梨状陥凹(下咽頭)【107D26】
  1. 喉頭癌
  2. 上咽頭癌
  3. 中咽頭癌
  4. 下咽頭癌
  5. 頸部食道癌
答え(クリック)

d

 

読者からの質問

この写真は初めて見るので、解剖が良く分かりません。このような問題が解けるようになるにはどんな勉強をすれば良いのでしょうか?

 

下咽頭の梨状陥凹は癌が発生しやすい

まず問題の答えですが、正解は下咽頭です。その中でも、梨状陥凹です。梨状陥凹は下咽頭の中でも癌が発生しやすい場所です。よって、今回問題になったのでしょう。下咽頭は喉頭蓋より下の部分です。

107D画像編集

受験生でこの画像を見たことがある方はそれほど多くはないでしょう。よって、この画像を見たことがないから解けないというわけではありません。解剖の基礎知識からイメージできるかがポイントです。おそらくそれほどはいないと思いますが、全くイメージできない場合は解くことはできません。

この問題から何を学ぶか?

医師国家試験に合格するにはこの問題から何を学ぶか、どこまで解剖の勉強をすべきかですが重要ですね。私なら以下の点を確認・復習します。どこまで勉強すべきかは他の問題との兼ね合いもあるので、問題を解く周ごとに記載していきます。

【1周目】

  • 下咽頭、中咽頭、上咽頭はどこからどこまでかを耳鼻科や解剖の本で確認する。
  • 食道の各部の名称を消化器科や解剖の本で確認する。

【2周目】

  • 写真の解剖を確認する。
梨状陥凹_下咽頭_【107D26】

【3周目】

  • 上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌について検査、治療、疫学などを耳鼻科の教科書で確認する。

 

どこまで解剖の勉強をすべきかは悩ましいところですが、とりあえずはこんなところでしょうか。解剖の問題はそれほを多くは出題されないので、時間をかけて勉強してもおそらく割にはあいません。他の科目の勉強をして、余裕があればもう少し範囲を広げてみるのがよいかと思います。