そこは甲状腺じゃないです。

最終確認日:2018/05/12 最終更新日:2018/05/12

コウメイ:今回は一度解かないと勘違いしてしまう問題を見て行きましょう。

第100回医師国家試験F52

28歳の女性。2週間前からの動機を主訴に来院。頸部に弾性硬のびまん性甲状腺腫を認める。甲状腺に圧痛はない。

TSH 0.1(0.2~4.0)、T3 320(80~220)、FT4 4.6(0.8~2.2)

無痛甲状腺炎

治療薬として適切なのはどれか。

  1. 抗菌薬
  2. 無機ヨード
  3. 抗甲状腺薬
  4. β受容体遮断薬
  5. 副腎皮質ステロイド薬

 

学生C:甲状腺が染まっているのでBasedow病だと思います。治療は抗甲状腺薬とβ受容体遮断薬ですね。

 

コウメイ:違います。正解はβ受容体遮断薬のみです。そもそも甲状腺は染まっていません。染まっているのは耳下腺、顎下腺です。

無痛性甲状腺炎2

 

甲状腺はここです。

無痛性甲状腺炎3

 

甲状腺は染まっていません。だからBasedow病ではありません。無痛性甲状腺炎です。治療は動悸の対症療法としてβ受容体遮断薬を使用します。抗甲状腺薬は使用しません。

以上、勘違いしやすい画像でした。皆さんは大丈夫でしたか?今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)