ダイナミックCTって?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:今回は被曝線量の問題です。 丸暗記するしかないのでしょうか。まずは問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験E22

画像検査で患者の放射線被曝線量が最も多いのはどれか。

  1. 胸部単純エックス線撮影
  2. 腹部ダイナミックCT
  3. 骨シンチグラフィ
  4. マンモグラフィ
  5. MRCP

 

丸暗記はダメ

コウメイ:正解はbの腹部ダイナミックCTです。

 

学生C:分かりました。覚えます。

腹部ダイナミックCTは線量が多い。腹部ダイナミックCTは線量が多い。腹部ダイナミックCTは・・

 

コウメイ:その覚え方はダメです。きちんと勉強しましょう。

 

学生C:はいはい、分かりました。

  • 胸部エックス線撮影は0.1mSV
  • 腹部ダイナミックCTは数十mSV
  • 骨シンチは8mSV
  • マンモグラフィは2mSV
  • MRCPは0

 

コウメイ:ん〜、それもイマイチです。一度は被曝線量がどの位か確認するのは必要ですが、数値を丸暗記するのはどうかと思います。それより、それぞれの検査の具体的なイメージを持つことのほうが大切です。

 

ダイナミックCT

コウメイ:そもそもですが、ダイナミックCTって何か知っていますか?

 

学生C:よく分かりません。

 

コウメイ:やはりそうですか。そんな状態でダイナミックCTの線量を覚えても意味無いですよ。線量を丸暗記するよりは、ダイナミックCTとは何であるかを理解していきましょう。

ダイナミックCTとは造影CTのひとつで、造影剤注入後何度か撮影するものをいいます。

 

学生C:何度か?

 

コウメイ:動脈相、平衡相、静脈相と言った方が分かりやすいでしょうか。同じ部位を時間を変えて撮影します。通常CTは1回の撮影で数十枚の画像をとります。ダイナミックCTは動脈相、平衡相、静脈相と3回とりますので、100枚以上の画像をとることになります。線量は多くなります。

※医師国家試験の問題に出てくるCTは一枚しかありませんが、実際は数十枚以上撮影しています。

 

骨シンチグラフィ

一方、骨シンチグラフィは放射性物質を使うので、一見すると多そうですがそこまで多くはありません。

胸部エックス線検査、マンモグラフィについては説明はいらないかと思います。

 

MRCP

最後にMRCPですが、これは胆管と膵管をきれいに撮すMRIのとり方です。MRIですので被曝はありません。

 

以上で説明は終わりですが、それぞれの検査はどのようなものかイメージできたでしょうか。イメージすることができたら、必死に数値を覚えなくても問題が解けるはずです。

今後も丸暗記ではなく本質を理解するような勉強を教えていきたいと思います。一緒に楽しく、効率よく、忘れない勉強をしていきましょう。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)