画像問題が苦手な方へ。画像問題を解くための正しい3つのステップ。【107A39】

コウメイ(@kokusigokaku):読者の方より「画像問題」について質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

画像問題がどうしても苦手です。特に病理画像の問題がさっぱり分かりません。画像問題、特に病理学はどのように勉強したらよろしいのでしょうか?

 

ダメな解き方 〜主訴、病歴、バイタル、基本的な血液検査を抜かしている〜

微小変化型
これは糸球体だな。何の病気かな。糖尿病かな?腎炎かな?

病理の勉強となると、患者さんの年齢や主訴、性別、基本的な血液検査を抜かして、病理の画像だけから疾患を考えようとする方がいますが良い方法とは言えません。

実際の医師国家試験の過去問を例に良い解き方を説明していきます。

第107回医師国家試験A39(改編)

23歳の女性。下肢の浮腫を主訴に来院した。1週間前から下肢の浮腫が出現し、次第に増悪してきたため受診した。既往歴に特記すべきことはない。心音と呼吸音に異常を認めない。

尿所見:蛋白3+、血液検査:アルブミン1.4g/dL。

微小変化型

良い解き方 〜画像をイメージ→確認〜

1) 病歴から病気を考える

画像問題といっても画像だけしか載っていない問題はほとんどありません。必ず病歴やバイタル、検査が載っているはずです。そこから何の病気か考えましょう。

本症例だと23歳の女性の浮腫なのでネフローゼではないかと考えます。尿蛋白3+でアルブミン1.4g/dLなので決まりです。さらに23歳と若いので微小変化型ネフローゼの可能性が高いです。

2) 病気から画像をイメージする

まだ画像をみてはいけません。先程考えた病気ではどのような画像(病理、X線、CT、MRI、エコーなど)になるかイメージしてください。

本症例では微小変化型ネフローゼなので光学顕微鏡は正常電子顕微鏡でたこ足細胞の融合が見られるとイメージします。

微小変化型-2 微小変化型_電験_-2

3) イメージした画像か確認する。

先程イメージした画像と問題中の画像が同じか確認してください。

微小変化型-3 微小変化型_電験_-3

イメージした画像と問題中の画像が同じだったらそれで終わりです。もし、違かったら1からやり直しです。今回は同じですので無事終わりです。

画像問題が苦手は方は1、2をせずにいきなり画像を見ている方が多いです。必ず1、2を行いましょう。

画像が思い浮かばない場合はどうすればよいのか?

病歴から病気を考え、画像をイメージすることの重用性は分かりました。でも、それができないときはどうしたらいいのでしょうか?

1回目でできないときはあまり気にしなくていいです。教科書や解説を読み画像を理解し、2回目にできるようになれば大丈夫です。

模試や国試本番で病気や画像のイメージが全く思い浮かばなかったらどうすればいいのでしょうか?

はっきり言ってそのような問題は解けません。そうならないために、テレビを見たりゲームをするヒマがあれば、病気の典型的な病歴、画像をできるだけ多く覚えるようにしてください。

今回は以上で終わりです。

こちらも画像問題を勉強する際の参考になります。

画像問題の正しい解き方 〜病変を発見するのではなく病変の有無を確認する〜

2013.07.12