正しい過去問の利用法 〜1問からどのように学ぶべきか〜

コウメイ(@kokusigokaku):過去問の利用の仕方について質問をいただいたので、回答していきます。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験C8

腹部の触診で呼吸に応じて移動する腫瘤はどれか。

  1. 膵嚢胞
  2. 胆嚢癌
  3. 腹部大動脈瘤
  4. 腹膜偽粘液腫
  5. Krukenberg腫瘍

正解:b

 

読者からの質問

過去問の解き方について教えてください。例えば107C8の問題で、私だったら、「呼吸で移動は胆嚢かぁ」と覚えて終わっています。コウメイ先生だったらどのように解きますか?

 

効果的な過去問の利用法

私だったらこの問題を以下のように利用します。この問題だけに詳しくなって他の問題を解けないのは意味がありませんので、徐々に深く勉強するのが大切です。

【ステップ1】正解肢を知る

まずは普通に正解を確認しましょう。「正解はbの胆嚢癌かぁ」という感じOKです。他にも正解肢を選べない問題があればそちらの勉強に移りましょう。

【ステップ2】各臓器の解剖を復習しイメージできるようにする 

他の問題でも正解肢を選べるようになったら、この問題に戻りもう少し詳しく勉強しましょう。例えば、a〜e全ての臓器について、呼吸をするとどうなるかアトラスを見ながら想像してみましょう。「これなら呼吸で動くな」「これは呼吸で動くはずがない」という感じです。

【ステップ3】各選択肢の病気について概念、診断、治療、プラスαを確認する

いつも言っていますが、医学の勉強で大切なのは

  • 概念
  • 診断
  • 治療
  • +α

です。a〜eの病気について言えますか?言えなかったら教科書で確認しノートに自分の言葉でまとめるようにしましょう。

私ならこのように過去問を利用します。特にステップ3はどの問題ででも意識するようにしてみてください。かなり力がつくはずです。以下の記事も参考になります。

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