セファゾリン vs バンコマイシン:メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)に効くのはどっち?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回は抗生剤の勉強です。この問題で出題者が伝えたかったメッセージは何でしょうか?

第107回医師国家試験D11

メチシリン感受性黄色ブドウ球菌による蜂窩織炎の第一選択薬はどれか。

  1. セファゾリン
  2. バンコマイシン
  3. アジスロマイシン
  4. クリンダマイシン
  5. テトラサイクリン

 

メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)にはセファゾリン

学生I:ブドウ球菌と言えばバンコマイシンですよね。過去問で何度も出てきたので楽勝です。

コウメイ:違います。正解はセファゾリンです。メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)にはセファゾリンを使用します。

バンコマイシンを使うのはメチシリンン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)です。

 

念のためバンコマイシン?

学生I:MSSAにセファゾリンが効くのは分かりました。でも念のためバンコマイシンを使ったほうがいいと思います。

 

コウメイ:念のため?

 

学生I:はい。セファゾリンより強めのバンコマイシンでガツンとやっつけちゃった方がいいと思うんです。

 

コウメイ:あ〜、なるほど。バンコマイシンの方がセファゾリンより強いと思っているんですね。それは間違いです。

確かにMRSAにはバンコマイシンでないと効きませんが、MSSAにはセファゾリンの方がよく効きますMSSAにはセファゾリンを使うようにしてください。

 

出題者のメッセージ

この問題をなぜ出題者が出したかですが、多くの方(含医者)が学生I君のような勘違いをしているからだと思います。その結果、MSSAにバンコマイシンを使い、よく効かない上に耐性菌を作り出すということをしてしまいます。この良くない現状を無くすために出題者はこの問題を出したんだと思います。

皆さんはMSSAにはバンコマイシンではなくセファゾリンを使うようお願いいたします。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)