GVHDで腎が障害されにくい理由

コウメイ(@kokusigokaku):GVHDについて質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

GVHDでは肺や肝臓が障害されるのに、なぜ腎は障害されないのでしょうか?

 

詳しくは分かっていない

まず、GVHDで腎が「障害されない」というのは不正確かと思います。特に慢性GVHDで膜性腎症、微小変化群の病理所見が見られるとの記載があるので障害されないことはないのでしょう。ただし、障害が起こるメインの臓器ではないことは確かです。

GVHDの臓器別病理学的所見

引用:平成30学会年度日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会編 (2018) 『造血細胞移ガイドライン GVHD (第4版)』, p4

なぜ、腎で障害があまり起こらないかは、詳しくは分かっていないと思います。医学にはこのように分かっていないことが多々ありますので、皆さんが医師になられたらぜひ解明していただきたいです。今はあれこれ考えても時間の無駄ですので、他の問題を解き国試に合格することを考えましょう。
※はっきり分かっていないということを知ることができると、無駄な勉強をする時間が減りますので、これはこれで有用です。

急性GVHDで障害されやすい臓器

急性GVHDで障害されやすい臓器は問題に出ますので、覚えておきましょう。

皮膚、腸管、肝臓 

です。ただ、これがそのまま出るわけではなく

  • 皮膚⇒紅皮症
  • 腸管⇒下痢

など名前を変えて出てくることがあるので注意が必要です。

ちなみに、肺が障害されるのは慢性GVHDの方ですね。

以上で説明は終わりです。中々難しい問題ですのでこれで回答とさせてください。