動脈血ガスで老化で変化するのは? 〜丸暗記の問題ではない〜【103B20】

コウメイ(@kokusigokaku):老化の影響について考えてみましょう。丸暗記の問題ではありません。

第103回医師国家試験B20

動脈血ガス分析で老化によって変化するのはどれか。

  1. pH
  2. PaO2
  3. PaCO2
  4. HCO3
  5. BE
答え(クリック)

b

 

正解はbのPaO2ですが、以下のように丸暗記するのはよくありません。

  • pH・・・・・変化しない
  • PaO2・・・変化する
  • PaCO2・・変化しない
  • HCO3・・・変化しない
  • BE・・・・・・変化しない

 

丸暗記はつまらないし、おそらく1週間後には忘れるでしょう。病態生理を考えることが大切です。

CO2はO2に比べ拡散しやすい

まず、O2とCO2ですが一見同じように見えて、拡散のしやすさが全く違います。CO2はO2に比べ非常に拡散しやすいです。つまり、CO2は老化の影響で体に蓄積しやすいということは起こりません。

他の数値との関係を考える

別の考え方をしてみます。

  • 仮にPaCO2が変化したとすると、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にHCO3が変化したとすると、BE、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にBEが変化したとすると、HCO3、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にpHが変化したとすると、PaCO2、HCO3のどちらか、もしくは両方が変化しているはずですので、正解にはなりません。

ちょっと受験テクニックになってしまいましたが、病態生理を考えるとPaO2しか選べないことが分かります。

※スーパーXだったら超難問です。ただし、仮に今後スーパーXの問題が出題されたとしてこのような内容の問題には適応とならないでしょう。

一見丸暗記の問題に見えても、実は病態生理を考えさせる、重要なメッセージが込められている問題がほとんどです。本ブログではこのようなメッセージに皆さんが気付いてもらえるよう解説していきたいと思いますので、皆さんも丸暗記ではなく病態重視の勉強を心がけてみてください。