老化の影響は?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:老化の影響について考えてみましょう。丸暗記の問題ではありません。

第103回医師国家試験B20

動脈血ガス分析で老化によって変化するのはどれか。

  1. pH
  2. PaO2
  3. PaCO2
  4. HCO3
  5. BE

 

学生B:どれも変化しそうだな。分かりません。

 

コウメイ:正解はbのPaO2です。

 

学生B:分かりました。覚えます。

  • pH・・・・・変化しない
  • PaO2・・・変化する。
  • PaCO2・・変化しない。
  • HCO3・・・変化しない。
  • BE・・・・・・変化しない。

はぁ、大変だなぁ。

 

コウメイ:何度も言いますが、丸暗記はダメです。病態生理を考えることが大切です。

まず、O2とCO2ですが一見同じように見えて、拡散のしやすさが全く違います。CO2はO2に比べ非常に拡散しやすいです。CO2が体にたまるのというのはあまりありません。ですのでPaCO2は老化では変化しません。

別の考え方をしてみます。

  • 仮にPaCO2が変化したとすると、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にHCO3が変化したとすると、BE、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にBEが変化したとすると、HCO3、pHも変化しますので正解にはなりません。
  • 仮にpHが変化したとすると、PaCO2、HCO3のどちらか、もしくは両方が変化しているはずですので、正解にはなりません。

ちょっと受験テクニックになってしまいましたが、病態生理を考えるとPaO2しか選べないことが分かります。

※スーパーXだったら超難問ですが・・。

一見丸暗記の問題に見えても、実は病態生理を考えさせる、重要なメッセージが込められている問題がほとんどです。本ブログではこのようなメッセージに皆さんが気付いてもらえるよう解説していきたいと思いますので、皆さんも丸暗記ではなく病態重視の勉強を心がけてみてください。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)