【眼科1】視力検査の読み方と度数の合わせ方 〜近視、遠視〜【107I47, 102G20】

※全18回です。目次はこちらです。

コウメイ(@kokusigokaku):皆さんが将来、眼科医になるかは分かりませんが、どの科の医師でも視力位は読めないと恥ずかしいので、視力の読み方についてきちんと理解しましょう。

視力はこのように記載されます。

左眼:0.2(1.2×S-1.0D=C-0.25D A×90°)

どの数字が何を意味しているか分かりますか?左の数字から見ていきましょう。

 

視力の読み方

視力の記載

①左眼か右眼かです。これは大丈夫ですね。

②最初の数字は裸眼視力です。この方は0.2です。

③次の視力は矯正視力です。1.2と分かります。矯正視力が1.2とは分かりましたが、ように矯正したかが気になります。それを次に書きます。

④×は接続記号なのであまり気にしなくてよいです。Sが大事です。Sは球面レンズを意味します。分かりやすく言うと、普通のレンズのことだと思ってください。

⑤球面レンズの度数を書きます。この時、数字の大きさだけではなく、+か−かも大事です。+なら遠視、−なら近視用のレンズとなります。単位はD(ジオプトリー)です。

⑥Cは円柱レンズです。分かりやすく言うと、乱視用のレンズになります。Cの前の=はただの接続記号なので気にしなくてよいです。

⑦円柱レンズの度数です。単位はD(ジオプトリー)です。円柱レンズも+、−があるのですが、こちらはあまり気にしなくてよいです。

⑧円柱レンズの軸です。円柱レンズはだた見てもよく見えません。その人にあった位置(0°〜180°)に合わせる必要があります。その位置のことを軸と言います。Aはaxisで軸のことで、単位は度(°)です。

近視の度数の合わせ方

視力の読み方が分かったところで、次に度数の合わせ方について実際の過去問で考えてみましょう。

第107回医師国家試験I47

20歳の男性。右眼の視力不良を主訴に来院した。前眼部、中間透光体および眼底に異常を認めない。眼圧は正常である。右眼の視力検査の結果を示す。

視力検査【107I47】

右眼の屈折はどれか。

  1. 0.25Dの遠視
  2. 正視
  3. 0.50Dの近視
  4. 1.00Dの近視
  5. 1.25Dの近視
答え(クリック)

c

 

まずは視力が一番良いところに注目します。

度数の合わせ方

一番数の大きいレンズを選びます。絶対値ではなく、数であるところに注意してください。この中では、−0.50Dが一番数が大きいですね。ですので、これがこの方の度数となります。−なので近視ですね。この方は0.50Dの近視となります。
※−(マイナス)は記載しません。

遠視の度数の合わせ方

 

第102回医師国家試験G20

自覚的屈折検査において、矯正レンズを用いずに視力検査表の1.0の指標が判読できた。眼前に+1.0Dのレンズを置いたところ同様に判読できたが、+1.5Dのレンズを置くと像は不明瞭になった。再度+1.0Dのレンズを眼前に置いて、さらに-0.5D円柱レンズを付加して水平、垂直および斜めの軸で検査したが、見え方は良くならなかった。この眼の屈折はどれか。

  1. 正視
  2. 近視
  3. 遠視
  4. 不正乱視
  5. 混合乱視
答え(クリック)

c

 

今回は先ほどと違って表が載っていないので、自分で作りましょう。裸眼の視力は、0Dのレンズを使ったことと同じなので、

+1.5D・・よく見えず
+1.0D・・視力1.0
±0D・・視力1.0

となります。先ほどと同様に一番視力のよい部分に注目します。

遠視の度数の合わせ方

数の大きいレンズを選びます。この方は+1.0Dですね。よって、1.0Dの遠視となります。円柱レンズ(乱視用)を用いても、見え方が良くならなかったので特に乱視はなさそうです。

以上で視力の読み方及び度数の合わせ方の説明は終わりです。次回は網膜剥離について説明していきます。

【眼科2】網膜剥離 〜裂孔原性、牽引性 、滲出性〜【108A14, 100B16】

2015.01.20