コウメイ:以前の記事で、ノートには自分が本当に覚えたいことを書きましょうと言いました。今回はもう少し具体的に説明していきたいと思います。
試験のための正しいノートの使い方 〜板書の丸写しは止めよう〜
コウメイ:今回は試験や受験のための正しいノートの使い方について説明します。医師国家試験に限らず他の勉強もそうですが、勉強の内容は当然重要ですが、勉強の仕方(…
目次
1)SLEの診断基準は?
例えば、SLEを勉強するとしましょう。SLEには診断基準があるのですが知っていますか?
- 蝶形紅斑
- 光線過敏
- 関節炎
- 腎障害
- 神経障害
- 汎血球減少
- 抗ds-DNA抗体
- 抗核抗体
このあたりはすぐに出てくるかもしれません。
残りは
- 円板状紅班
- 口腔内潰瘍
- 漿膜炎
です。
覚えていない項目があった場合、ノートにまとめるのは一つの方法ですが、次のようにしている方はいませんか?
SLEの診断基準
- 蝶形紅斑
- 円板状紅班
- 光線過敏症
- 口腔内潰瘍
- 関節炎
- 漿膜炎
- 腎障害
- 神経障害
- 汎血球減少
- 抗ds-DNA抗体
- 抗核抗体
1回書いたけど、覚えるためにもう1回書く方もいらっしゃるでしょう。
SLEの診断基準
- 蝶形紅斑
- 円板状紅班
- 光線過敏症
- 口腔内潰瘍
- 関節炎
- 漿膜炎
- 腎障害
- 神経障害
- 汎血球減少
- 抗ds-DNA抗体
- 抗核抗体
もう1回位書いて覚える方もいるかもしれません。
SLEの診断基準
- 蝶形紅斑
- 円板状紅班
- 光線過敏症
- 口腔内潰瘍
- 関節炎
- 漿膜炎
- 腎障害
- 神経障害
- 汎血球減少
- 抗ds-DNA抗体
- 抗核抗体
2)たくさん書いたけど、覚えている?
たくさん書きました。疲れますよね。ところで、今回は何を覚えたかったのですか?
もちろんSLEの診断基準ですが、診断基準のどれを覚えたかったのでしたっけ?
よく分からなくなってきますよね。今回本当に覚えたいことは
- 円板状紅班
- 口腔内潰瘍
- 漿膜炎
の3個なのに、すでに覚えている8個も書くから何を覚えたかったか分からなくなるのです。
3)本当に覚えたいことを書こう
ノートには本当に覚えたいことを、コンパクトに書きましょう。今回なら以下のようにまとめるのが良いです。
SLEの診断基準
- 円板状紅班
- 口腔内潰瘍
- 漿膜炎
このように本当に自分が覚えたいことのみををコンパクトにまとめると、書く時間が短縮できます。その時間を使って何度も何度も何度もノートを見直してみてください。そうすれば、今まで以上に覚えることができるはずです。