お勧めのノートのとり方:一問一答

前回の記事:黒板に書かれた内容を板書する意味はない。の続きになります。

コウメイ:今回は効率のよいノートのとり方について考えていきます。ノートのとり方次第で勉強の効率が2倍にも3倍にもなります。

本当に必要な知識のみノートに書く

ノートにとる内容は、解けなかった問題を解けるようにするための知識です。

「何を当たり前のこと言ってんだ」と思われるかもしれませんが、しっかり理解できている方は少ないかもしれません。

  • 講師が黒板に書いたものをひたすらノートに書いていませんか?
  • 教科書や予備校のテキストをひたすらノートに書き写してはいませんか?
  • 既に知っていることをノートに書いていませんか?

これらをノートに書き写すのは意味がないとは言いませんが、時間がかかりすぎます。ノートに書くことはできるだけ最低限でかつ最大限点数に結びつくものにしたいです。

それを実行するには問題を解くことが必要です。問題を解いて、できなかった問題が解けるようになるための知識をノートに書きます。問題を解く前にノートにまとめることはお勧めしません。

一問一答形式がお勧め

書き方も重要です。ただまとめるのではなく、一問一答形式にします(なぜ一問一答が良いのかは別記事にする予定です)。「なんだ、ただの一問一答か」と思われる方もいるかもしれませんが、この後記事にする予定の「効果的な復習の仕方:チェックの付け方」と組み合わせるとかなり威力を発揮します。

やり方ですが、下の画像のようにノートの真ん中に縦線を引き半分に区切り、左に問題を右に答えを書きます。問題の前にはチェックボックスを付けてください(チェックボックスの使い方は次回説明します)。問題数は1ページにつき5問が適切です。±1問程度なら構いませんが、多くても少なすぎてもよくありません。

ノートは1問1答

具体的な問題を例に考えてみましょう。

第111回医師国家試験A-5

【問題】
非アルコール性脂肪性肝炎の病理組織像で誤っているのはどれか。

 a 線維化
 b 肝細胞の膨化
 c ロゼット形成
 d 肝細胞の脂肪変性
 e 小葉内への炎症細胞浸潤

【解答】c
ロゼットは自己免疫性肝炎でみられる。

 

例えばこの問題が解けなかったとします。その場合、以下のようには書きません

ダメな例

問題:非アルコール性脂肪性肝炎の病理組織像で誤っているのはどれか?
線維化、肝細胞の膨化、ロゼット形成、肝細胞の脂肪変性、小葉内への炎症細胞浸潤

答え:ロゼット形成

 

本当に覚えたいのはこの中の一部なはず。例えば、以下のような感じです。人によって、学習時期によって異なります。

良い例1

※NASHで線維化、肝細胞の膨化、肝細胞の脂肪変性、小葉内への炎症細胞浸潤が見られることは知っていたが、ロゼットという単語を知らなかった場合。

問題:ロゼットが見られる疾患は?

答え:自己免疫性肝炎

 

良い例2

※NASHで線維化、肝細胞の脂肪変性、小葉内への炎症細胞浸潤がみられることは知っていたが、肝細胞の膨化がみられるかは忘れていた場合。

問題:肝細胞の膨化はNASHでみられるか?

答え:みられる。

 

このように、自分にとって本当に必要な知識を、できるだけ短い言葉で記載するのがポイントです。

覚えるのが難しいもののみ書く

様式や書く内容については分かりました。もうひとつ大事なポイントがあります。それは、問題集を5回以上解いても覚えられなかった場合に初めてノートにまとめるということです。
※問題集を解く回数は学習時期や内容により若干の変更は可能です。

ロゼットがみられるのは自己免疫性肝炎であることや、NASHで肝細胞の膨化が起こることはさすがに問題集を5回も解けば覚えるでしょう。よって、(例を見せておいてなんですが)先程の問題は実際にはノートにはまとめないことになります。この程度のレベルの問題を毎回ノートに記載してしまうと膨大な量になり、かなり時間がかかりますのでお勧めしません。

少し難しい問題で、5回以上解いてもなかなか覚えられないもののみ、一問一答形式でノートにまとめるようにしましょう。

これでノートのまとめ方は分かりました。同じ位、いやそれ以上に大切なのが復習(ノートを繰り返し見る)です。ノートをまとめただけでその後一度も見ていないという方結構いらっしゃるのではないでしょうか。ノートは繰り返し見ないと意味がありません。

では、どのように復習すればよいのかを次回説明したいと思います。

次回:効率の良いノートの復習の仕方。チェックマークの付け方。