好中球減少症の定義 〜後骨髄球は好中球に含まれるのか?〜

コウメイ:読者の方から質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

白血球15,800(好中性骨髄球3%、好中性後骨髄球2%、桿状核好中球12%、分葉核好中球10%、単球3%、リンパ球12%、異型細胞58%)

上のような白血球分画の場合、好中球減少症はどう定義されるのでしょうか?桿状核好中球、分葉核好中球は好中球に含むと分かるのですが、好中性骨髄球、好中性後骨髄球を含むのかどうかが分かりません。骨髄球はすでに特殊顆粒を持っているので作用を持った好中球としてカウントしてもいいのでしょうか?

目次

1)好中球減少症の定義 〜桿状核好中球、分葉核好中球のみ〜

結論から言えば、好中球減少症の好中球の定義は桿状核好中と分葉核好中球のみです。(好中性)後骨髄球やそれより前の細胞は含まれません。

※定義を確認するために、日本語の教科書やマニュアル、google検索をしてみたのですが見つけることはできず、UpToDateに記載がありました。学生のうちは無理する必要ありませんが、研修医になってからはUpToDateを使ってみることをお勧めします。

2)きちんと単語の定義を確認することは重要

きちんと定義を確認する姿勢はとても良いです。医師として働いてからも分かりにくい単語が出てきますので、学生のうちから調べる習慣を身につけておくことをお勧めします。以下の記事も参考になります。

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