コウメイ:糖尿病網膜症は単純、増殖前、増殖に分類しますが、その理由は問題に出しやすいようにではなく、治療が異なるからです。各段階の治療を説明します。
目次
1)単純糖尿病網膜症
基本的に治療はしません。もちろん、食事や運動などで血糖コントロールは頑張ってもらいますが眼科的な治療はありません。経過観察で大丈夫です。通院期間も半年前後で大丈夫です。
2)増殖前糖尿病網膜症
初期だと治療は必要ありませんが、病状が進んでくると詳しい検査が必要になってきます。詳しい検査とは造影検査です。造影剤を点滴し、特別なカメラで網膜の血管を撮影していきます。
状態によっては治療が必要になってきます。治療は網膜光凝固術(レーザー)です。通院期間は初期なら2、3か月ですが、病状が進んでくると1か月、治療が必要になると毎週となります。
3)増殖糖尿病網膜症
即、検査・治療が必要です。検査は造影検査です。治療は網膜光凝固術(レーザー)、硝子体手術です。通院期間は網膜光凝固術なら毎週、硝子体手術なら入院です。