循環器科、呼吸器科、膠原病科– category –
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大動脈瘤と大動脈解離で喀血する理由【104D27、104A23】
コウメイ:読者のから「大動脈瘤と大動脈解離でなぜ吐血するのか?」との質問をいただいたので回答します。まずは元になった問題を見てみましょう この問題に対して以下のような疑問を持ったようです。 読者からの質問 eの口角下垂が明らかに違うのは分か... -
抗血小板薬(アスピリン)と抗凝固薬(ヘパリン、ワルファリン)の使い分け
コウメイ:アスピリン、ヘパリン、ワルファリンの使い分けについて質問をいただきましたので回答します。 読者からの質問 抗血小板薬のアスピリン、抗凝固薬のヘパリン、ワルファリンについて、使い分けを教えてもらえないでしょうか。 ヘパリンは即効性が... -
多発性骨髄腫でβ2ミクログロブリンが上がる理由 〜尿中ではなく血清〜
コウメイ(@kokusigokaku):多発性骨髄腫について質問をいただきました。 読者からの質問 多発性骨髄腫瘍について質問です。尿中β2ミクログロブリンが上昇するのは尿細管での再吸収低下が原因でしょうか。 血中β2ミクログロブリンが上昇するのは、腫瘍細胞... -
肺胞蛋白症の蛋白の正体 〜サーファクタントと肺胞マクロファージ〜【105I63】
コウメイ:なぜ肺胞蛋白症では肺胞に蛋白がたまるのでしょうか?今回はそのメカニズムについて説明していきます。まずは問題を見てみましょう。 医師国家試験105I63 60歳の女性。1か月前からの労作時の息切れを主訴に来院した。6か月前から咳嗽を自覚して... -
疫学の問題は知識を丸暗記するのではない【102D3】
コウメイ:疫学はただの暗記だと思っていませんか。それだと、つまらないし覚えられません。実際の過去問を解きながら正しい勉強法を見ていきましょう。 正解はaとcですが、以下のように丸暗記している方はいませんか? 腺癌の頻度が最も多い。扁平上皮癌... -
どれが総頸動脈? 〜この画像が分かると臨床でどのように役に立つのか?〜
コウメイ(@kokusigokaku):今回は頸部CTの問題です。なぜ出題者はこのような問題を出したのか?これを覚えて臨床に役立つのか?を考えていきます。まずは実際の過去問を見てみましょう。 画像問題を解いていると、 「このような画像覚えて何に役に立つので... -
僧帽弁狭窄症で聴かれる拡張期ランブルのランブルとは?【104E56】
コウメイ(@kokusigokaku):拡張期雑音でランブルってありますけど、ランブルって何でしょうか?まずは国試の過去問をみてみましょう。 第104回医師国家試験E56 62歳の女性。労作時の息切れを主訴に来院した。20歳のころに微熱が続き、抗菌薬治療をうけたこ... -
抗酸菌塗抹検査陽性なら結核なのか? 〜結核 vs 非結核性抗酸菌症〜【103I49】
コウメイ:抗酸菌塗抹検査陽性なら結核でしょうか?今回は正しい結核の診断について説明していきます。 1)結核かどうかの判断はPCRで行う 一見すると「抗酸菌塗抹検査陽性と言えば結核であるので、保健所に届け出る必要がある」と思われるかもしれません...