多発性骨髄腫でβ2ミクログロブリンが上がる理由

最終確認日:2017/07/27 最終更新日:2017/07/27

コウメイ:多発性骨髄腫について質問をいただきました。なぜβ2ミクログロブリンが上昇するのか詳しく解説していきます。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

多発性骨髄腫瘍について質問です。尿中β2ミクログロブリンが上昇するのは尿細管での再吸収低下が原因でしょうか。

血中β2ミクログロブリンが上昇するのは、腫瘍細胞によるβ2産生増加が原因でしょうか。

 

コウメイ:ちょっと勘違いされているのと、よく出る問題なのでもう一度説明しますね。

多発性骨髄腫では血中のβ2ミクログロブリンが上昇

多発性骨髄腫では血中のβ2ミクログロブリンが上昇します。尿中のではありません。

勘違いしやすい部分なのでもう一度言います。尿中ではなく血中のβ2ミクログロブリンが上昇します。

ではなぜ血中のミクログロブリンが上昇するのか説明していこうと思いますが、そもそもβ2ミクログロブリンとは何でしょうか?

 

β2ミクログロブリンとは?

β2ミクログロブリンとは主にリンパ球に存在するタンパクです。 一定量がリンパ球から血中に移動し平衡を保っています。一部は糸球体でろ過され99%が近位尿細管で再吸収されます。

多発性骨髄腫ではなぜ血中のβ2ミクログロブリンが上昇するのか?

 

β2ミクログロブリンの産生が亢進

腫瘍自体がβ2ミクログロブリンを産生するからです。多発性骨髄腫はリンパ球の腫瘍です。β2ミクログロブリンはリンパ球に存在するタンパクと先程説明しました。だから、リンパ球が増える多発性骨髄腫では血中のβ2ミクログロブリンが上がります。

 

学生B:血中のβ2ミクログロブリンが上昇するのは分かりました。では、尿中のβ2ミクログロブリンはどうなるのですか?

 

コウメイ:非常に良い質問ですね。それは正直分かりません。教科書や文献では参考になるのを見つけることはできませんでした。ただ、尿中のβ2ミクログロブリンがどうなるかという問題は国試にはでません。そんなことを心配するより他の勉強をしたほうがいいです。

以前も言いましたが、国試の勉強はバランスが大切です。浅すぎるのはもちろんダメですが、深すぎるのもダメです。国試まで勉強が終わりません。ほどほどのところで区切りをつけるようにしましょう。

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)