急性肺血栓塞栓症のリスクファクター

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:本日は急性肺血栓塞栓症について勉強していきます。まずは問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験A4

急性肺血栓塞栓症のリスクファクターでないのはどれか。

  1. るいそう
  2. 長期臥床
  3. 悪性腫瘍
  4. プロテインC欠乏
  5. 中心静脈カテーテル留置

 

イマイチな解説

以下は某解説書にあったイマイチな解説です。

某解説書より

正解:a

解説
a:肥満がリスクファクター。
c:血液凝固能亢進のためリスクファクターである。
d:血液凝固能亢進のためリスクファクターである。

 

コウメイ:これは解説ではありませんね。なぜ肥満がリスクファクターになるのか、なぜ悪性腫瘍やプロテインC欠乏だと血液凝固能が亢進するかが大事であり、そこを解説しなければ意味がありません。本ブログではそのあたりを”きちんと”解説していきますね。

 

きちんとした解説

肥満

肥満では周りの脂肪で血管が圧迫されています。そのため血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなります。

長期臥床

人は動かないでいると血液の流れが悪くなります。そのため長期臥床では血栓ができやすくなります。

悪性腫瘍

悪性腫瘍は組織因子(FⅢ)を分泌することが知られています。組織因子といえば血液凝固因子の一つですよね。そのため血液凝固能が亢進し、血栓ができやすくなります。

プロテインC欠乏

プロテインCって何だか覚えていますか?プロテインCとは血液凝固因子のFⅤとFⅧを分解する物質です。それが欠乏するため血栓ができやすくなります。ちなみにプロテインSはプロテインCの補酵素ですので、欠乏すると血栓ができやすくなります。

中心静脈カテーテル留置

中心静脈カテーテルに限らず、血管内に異物があると血栓ができやすくなります。留置針やガイドワイヤー、機械弁、ステントなどがそうです。そのためヘパリンやワーファリンが必要です。

以上がよい解説でした。何となく分かっていただけたでしょうか。

 

早め早めに勉強しましょう

おそらく気づいているかとは思いますが、”きちんとした勉強”をしようとするとそこそこ時間がかかります。だからこそ早めに勉強を始めることをおススメします。今から少しずつ勉強を始めていきましょう。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)