哺乳によるホルモン(GnRH、LH、プロゲステロン)の変化

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:読者の方より「哺乳でホルモンはどうなりますか?」との質問をいただいたので回答します。まずは質問を見てみましょう。

第97回医師国家試験G51
97G問題51

正解:C

質問者:哺乳刺激でオキシトシン、プロラクチンが上昇するのは分かります。

しかし、プロラクチンはGnRHやLH、FSH、エストロゲン、プロゲステロン分泌を抑制するはずなので、aとeが不正解である理由が納得できません。

※GnRHとLH-RHは同じものです。

 

哺乳で上がるホルモン

コウメイ:哺乳をするとオキシトシンプロラクチンの濃度が上がります。オキシトシンは射乳を、プロラクチンは母乳の産生を促進させるホルモンです。これは基本的事項ですので、知らなかった方は覚えるようにしましょう。

さて、このプロラクチンですが、GnRHを下げる作用があります。
※Gnはゴナドトロピンと読み、LHとFSHの総称です。Gnというホルモンが存在するわけではありません。

GnRHが下がるとLHが下がり、プロゲステロンも下がります。「それなら、先ほどの問題のaとeも正解になるんじゃないですか」というのが今回の質問です。

 

妊娠中、産後のプロラクチン濃度

ところで、妊娠中、産後はプロラクチン濃度はどうなるか知っていますか?どちらもプロラクチン濃度は高くなっています。

一日中常に高いのです。その結果、GnRHは常に低く抑えられ、LH、プロゲステロンも常に低くなっています。

哺乳をするとプロラクチン濃度が一時的に少し上がりますが、GnRHはもともと低く抑えられているので、さらに下がることはないと思われます。 同様の理由で、LH、プロゲステロンもさらに下がるとは考えにくいです。

以上がGnRH低下とプロゲステロン低下が正解にならない理由です。今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)