医師国家試験に受かる人と落ちる人との違い

コウメイ:私の経験を元に、国試に受かる人と落ちる人の違いについてまとめました。本格的に国試の勉強を始める前に読むことをおすすめします。

※特定の個人について記載したものではありません。

目次

1)勉強時間 〈受かる人:10時間、落ちる人:5時間〉

まずは勉強時間です.受かる人は勉強時間が長いです。私が6年生の頃は1日10~12時間勉強しており、成績の良い知人も同じ位でした。なお、私が優秀と思っている研修医の先生に学生時代の勉強時間を聞いてみたところ、1日9〜10時間とのことでした。そして、「私より優秀な友達は12時間位勉強していました」ともおっしゃっていました。

一方、落ちる人は1日4~5時間のことが多いです。

1日10時間は合格するための目安かと思います。

2)教科書 〈受かる人:買う、落ちる人:買わない〉

成績の良い人は教科書を一通りそろえ、疑問点を調べるときは主に教科書で調べます。一方、落ちる人は教科書をあまり買わず、疑問がある場合はネットで調べます。

現在、ネット上には色々な情報がありますが、医学書と同等の内容で、同等のボリュームを記載記載している無料のサイトはおそらく存在しません。患者向けに病気を解説するサイトは多くありますが、国試を解くには不十分な内容です。

もちろん、教科書には記載のないことがネット上にあったりします。教科書に記載の無い場合にネット検索をするのは有用です。ただし、情報量としては教科書の方が多いので、「書籍→ネット」の順序がよいです。その逆「ネット→書籍」はお勧めしません。

なお、ネット講座で勉強する場合でも教科書は必要です。ネット講座は分かりやすさを重視しているため、細かい内容までは解説していない場合があります。

3)模試 〈受かる人:3〜4回、落ちる人:1〜2回〉

国試に受かる人は国試に受かる人は年に3~4回模試を受けています。一方、落ちる人は年に1~2回しか受けていない場合があります。模試代が勿体ないというのが理由だと思いますが、同様の理由で教科書を購入しないことが多いです。その結果、成績はあまり良くありません。

確かに学生にとって模試代は安いものではありません。しかし、模試を受けると新たな知識を得ることができるし、モチベーションのupにもつながり、国試に受かる可能性が高まります。医師になることができれば模試代はすぐに回収することができますので、あまりケチらないのがよいです。

一方、模試の数が多すぎると復習することができなくなるので、年に3~4回が適切と考えています。

なお、絶対に落ちたくない人は、必修・総論・各論全て9割以上を目標にするとよいです。

4)仲間 〈受かる人:知人と情報交換、落ちる人:完全に1人〉

国試に受かる人は適度に知人と勉強しています。一方、落ちる人は完全に一人で勉強していることが多いです。基本的に勉強は一人でするものであり、複数人での勉強は非効率である場合があります。

しかし、適度な情報交換は大切です。

  • 今何勉強している?
  • 模試どうだった?
  • あの問題どう思う?

できるなら成績のよい知人と情報交換をしましょう。タメになる情報を得られる可能性が高いです。

以上が医師国家試験に受かる人と落ちる人の特徴です。これを参考に受かる行動をしていただければと思います。

5)国試浪人の勉強法

ここで問題になるのが国試浪人です。国試予備校に通う場合は大丈夫ですが、宅浪する場合は完全に1人で勉強することになる可能性が高いです。

また、勉強時間、教科書、模試について自分ではきちんとしていると思っている場合でも、何か問題があることが多いです。この件については別記事で解説する予定です。

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