結節性多発動脈炎の検査で増加するものは?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:読者の方より「結節性多発動脈炎の検査所見」について質問をいただきましたので回答します。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

質問者:国試の過去問で質問があります。

【第79回医師国家試験B59】
結節性多発動脈炎(PN)で増加しないのはどれか。

  1. 血清アルブミン
  2. 血清γ-グロブリン
  3. 血漿フィブリノーゲン
  4. 末梢血好酸球
  5. 末梢血血小板

正解:a

解説:白血球、血小板の増加がしばしばみられ、好酸球増加も1/4の症例に認められる。逆にアルブミンは炎症反応によって低下傾向を示す。

質問者:なぜPNで好酸球が上昇するのでしょうか?なぜ炎症でアルブミンが低下するのでしょうか?また、血小板が上昇する理由も教えていただきたいです。三苫先生は血栓を作るために上昇すると説明していましたが、それではむしろ消費されて、低下すると思います。是非とも解説していただきたいです。

 

なぜ結節性多発動脈炎で好酸球が増加するか?

コウメイ:炎症が起きると好酸球が増えることがあります。結節性多発動脈炎も炎症が起きますので好酸球が増えることがあります。

しかし、なぜ炎症が起きると好酸球が増えるのか、好酸球が増えるのはいいことなのか悪いことなのかは詳しくは分かっていないと思います。理由はよくわかりませんが、血管炎で好酸球が増えることは有名なので覚えておきましょう。

 

なぜ炎症でアルブミンが低下するか?

アルブミンは肝臓で作られる蛋白質です。もうひとつ肝臓で作られる蛋白質があるのですが分かりますか?グロブリンがそうです。グロブリンには色々ありますが、肝臓で作られる有名なグロブリンとしてCRP(βグロブリン)があります。

CRPは炎症があると上がりますよね。その分、アルブミンの合成は下がると考えられます。 

 

なぜ炎症で血小板が増加するか?

炎症のときにはT細胞や単球からIL-6が産生されます。IL-6は血小板を増やす作用があるので、炎症のときには血小板が増えます。

 

講師の説明をうのみにするのはダメ

講師が言った内容を何も考えず受け入れるのはやめましょう。多くのことは合っていますがたまには間違ったこともあります。勘違いであったり、そもそもの理論が違うかもしれません。有名な講師やデキル先輩が言った内容でも、できるだけ自分で考えたり教科書で確認するようにしましょう。

「血栓ができるから・・・」という理由は私は聞いたことがないし納得もできません。これで解説は終わりです。