視神経管骨折と対光反射 〜直接対光反射と間接対光反射との違い〜

コウメイ(@kokusigokaku):読者の方から対光反射について質問をいただきました。直接対光反射と間接対光反射との違い分かりますか?

読者からの質問

視神経管骨折における対光反射では、「患側眼では直接対光反射は消失するが、間接対光反射は正常である」と教科書に書いてありました。

疑問なのですが、患側眼の視神経が傷害されたら中脳の動眼神経核に光刺激の情報が伝えられないので、患側の直接対光反射も間接対光反射も両方が消失するのではないでしょうか?

それとも、患側の視神経は傷害されているといっても、患側の動眼神経核にいく視神経は傷害されているが、健側の動眼神経核にいく視神経は傷害されず、間接対光反射が成立すると考えるのでしょうか。

 

おそらく少し勘違いされていると思わるところがあるのでまずはそこから解説します。

直接対光反射と間接対光反射

直接対光反射とは左眼からの刺激により左眼が縮瞳、もしくは右眼からの刺激により右眼が縮瞳することです。これは誰も異論はないと思います。

間接対光反射とは左眼からの刺激により右眼が縮瞳、もしくは右眼からの縮瞳により左眼が縮瞳することです。これもいいと思います。

対光反射の患側とは?

「患側」の定義の確認です。

左眼を患側とします。患側の直接対光反射は左眼が縮瞳するかを見ます。これもいいですね。

仮ににの視神経管が傷害されたとします。左が患側です。患側の間接対光反射は右眼を刺激した時、左眼が縮瞳するかを見ます。左眼を刺激した時、右眼が縮瞳するかではありません。おそらく質問者さんはここを勘違いされているのではないでしょうか。

この時、直接対光反射は起こりませんが、間接対光反射は起こります。

左眼の間接対光反射の具体的な経路

対光反射

の視神経→のEW核→の動眼神経→眼の縮瞳

左眼の間接対光反射はこのような経路で起こります。
※左眼の動眼神経は視神経管を通りませんので障害されていません。

以上で説明は終わりですがいかがでしたか。これを読んでからもう一度教科書を読むと理解できると思います。

こちらもあわせて読むと勉強になります。
直接対光反射と間接対光反射との違い