教科書をデジタル化するメリットとデメリット 〜ScanSnap iX500とDURODEX 200DX〜

コウメイ(@kokusigokaku):今回は私がしている教科書のデジタル化について説明します。

書籍のデジタル化は「自炊」とも言われますが、元々は紙だったものをスキャンしパソコンやスマホで読めるようにすることを言います。心電図の本を自炊したものの一部を載せますのでクリックしてみてください。

看護の現場ですぐに役立つ「モニター心電図」

教科書をデジタル化するメリット

【どこでも読める】
どこでも読めるのが一番のメリットです。個人で使用する分にはコピーに制限はありませんので、1冊の本を購入すれば自宅でも医局でも病棟でも本当に好きなところで教科書を見ることができます(他人と共有するのは違法です)。私の周りでは病棟でiPadシリーズ(特にiPad mini)を使用している方が多いです。

 

【置く場所に困らない】
研修医になると学生の頃の何倍も本を買うようになります。どんどん溜まっていくので、置く場所がなくなります。自炊をするとかなりすっきりします。

具体的なデジタル化の方法 

デジタル化は

①裁断 → ②スキャン → ③クラウドに保存 → ④ダウンロード

の工程が必要です。順に説明していきます。

①裁断
書籍の背の部分を切り、1枚1枚バラバラにする必要があります。カッターで切るのもありですが非常に時間がかかります。1冊だけならまだいいですが、10冊、100冊になるとかなり手間に感じるでしょう。裁断機を使用することをお勧めします。私はネットで評判のよいDURODEX 200DXを使用しています。

価格は4万弱とやや高めですが、1秒で裁断することができます。書籍をセットする時間を入れても10秒程です。学生が購入するのはやや難しいかもしれませんが、研修医になったら購入してみるとよいでしょう。かなり時間を節約することができます。

②スキャン
次にバラバラにした書籍をスキャンするのですが、普通のコピー機で1枚1枚スキャンしていては1冊全て行うのに数十分かかってしまいます。そうではなく、連続でスキャンしてくれる専用の器械を使用します。

いくつかありますが、ScanSnap iX500を買っておけば間違いありません。私の知り合いでも自炊をしている先生が何人かいますが、全員ScanSnap iX500を使用しています。

1分間に25枚スキャンしてくれます。価格は4万弱しますが、これ無しでは自炊することはほぼ不可能です。

③クラウドに保存
ScanSnap iX500はパソコンに繋げて使うので、スキャンしたデータはパソコンに保存されます。そのパソコンだけで見るならここで終わりですが、他のパソコンやスマホで見るにはデータを移さなければいけません。私はGoogeドライブを利用しています。

④ダウンロード
後は好きな端末でGoogleドライブからダウンロードすればいつでもどこでも読むことができます。

教科書をデジタル化するデメリット

上記の器具(ScanSnap iX500とDURODEX 200DX)を揃えると何でもデジタル化したくなります。実際、私はこれらを購入し100冊はデジタル化したと思います。

当初は教科書をどこでも読めるし部屋は片付くし、良いことだけだと思っていました。しかし、その後

デジタル化したものは読みにくい

ということが判明しました。特にちょっと難しめの教科書はパソコン(ましてやスマホ)で読むのが大変です。必要な部分は印刷してから読んでいます。当然ですが、印刷するには手間もお金もかかる上に書籍と比べると質が悪いです。デジタル化しなければよかったと思っています。
※「パソコンやiPadでも読みやすいですよ!!」と思われている方は非常に頭がよいか、難しい教科書を読んでいないか、難しい本を読んでいるけど実際は理解していないかのどれかですが、おそらくは後の2つの可能性が高いです。

というわけで、何でもデジタル化するのはお勧めしません。

デジタル化が向いている書籍

個人的にデジタル化が向いていると思うのは、

  • 何度も読みほぼ理解しているが、一部は記憶できていない教科書
  • 少なくとも1回は全てに目を通したマニュアル
  • 「腎機能による薬剤投与量一覧」のような難しくはないが覚えるのが大変なもの

です。

この内容から分かるように、学生にデジタル化はお勧めしません。しかし、医師になってから上記のものをデジタル化しておくと非常に仕事がしやすくなります。研修医になったら検討してみてください。