腸閉塞に大腸内視鏡は禁忌?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:ユウキさんから腸閉塞に大腸内視鏡は禁忌か?との質問をいただきました。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。

題99回医師国家試験H13

66歳の男性。朝から腹痛が出現したため来院した。開腹歴はない。2日前から排便・排ガスがない。

イレウスのレントゲン(99h13)

次に行うべき検査はどれか。

  1. 胃内視鏡
  2. 小腸造影
  3. 腹部大動脈造影
  4. 腰椎MRI
  5. 大腸内視鏡

 

この問題に対し次のように疑問に思ったようです。

読者からの質問

病歴から大腸癌によるイレウスを疑うのはわかるのですが、これに対していきなり内視鏡を行ってよいのでしょうか。内視鏡は送気してしまうため、イレウスにはよくないと勉強した記憶があります。今回は大腸癌という致死的な疾患を疑うため、送気でイレウスを少々悪化させる程度のリスクは仕方ないということでしょうか。

 

大腸内視鏡を見たことありますか?

コウメイ:大腸内視鏡を実際に見たことありますか?色々操作する部分があるのですが、そのなかに送気ボタン吸気ボタンがあります。

下部内視鏡

この写真の人差し指と中指のところがそうです。

 

送気ボタンと吸気ボタン

送気ボタンを軽く押すと内視鏡の先から空気がでます。さらに強く押すと水がでます。吸気ボタンを押すと内視鏡の先から空気や水を吸い取ります。

普通は大腸はぺちゃんこになっているので送気をし腸管を膨らませながら進みます。その際、膨らませすぎたと思ったら吸気ボタンを押せば余分な空気は回収されます。ですので、イレウスだからといって必要以上に恐れる必要はありません。送気しすぎたと思えば吸気すればいいのです。

以上の理由からイレウスがあっても大腸内視鏡は可能です。

これで説明は終わりですがユウキさんいかがだったでしょうか?今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)