結核の診断法 | インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)とPCRの使い分け

最終確認日:2017/07/23 最終更新日:2017/07/23

コウメイ:Chiroさんから結核の診断について質問をいただきました。第108回でも出題される可能性が高いのでしっかり理解しましょう。まずは質問を見てみます。

読者からの質問

「第107回医師国家試験I-51」について質問です。

75歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。3週前から咳、痰、全身倦怠感、食思不振および37℃台の微熱が出現し、市販の総合感冒薬で改善しないため受診した。

胸部X線写真で右上肺野に空洞を伴う浸潤影と周囲の結節影とを認めた。喀痰の抗酸菌塗抹試験が陽性であったため患者を個室に入れた。

まず行うのはどれか。

  1. 保健所に届ける。
  2. 抗結核薬を投与する。
  3. 結核菌のPCR検査を行う。
  4. 患者にN95マスクを着用させる。
  5. 結核菌特異的全身インターフェロンγ遊離測定法<IGRA>を行う。

質問者:PCRと結核菌特異的全身インターフェロンγ遊離測定法<IGRA>の使い分けはどうやってするのですか?

 

IGRAは血液検査

コウメイ:IGRAは簡単に言えば、血液検査です。結核が疑われる方から採血し、インターフェロンγの値を測定することで結核かどうかを判断します。

実際の臨床で「IGRA」という単語はあまり使われません。クォンティフェロンやT-SPOTといった商品名をよく使いますので覚えておきましょう。

 

IRGA用の採血

IGRAでは特別な採血管が必要になります。例えば、クオンティフェロン検査では左から陰性コントロール、陽性コントロール、TB抗原血漿の3本が必要です。

クォンティフェロン(IGRA)

 

くれぐれも血算や生化学用の採血管に入れて、「IGRAの検査お願いします。」ということはしないようお願いします。

 

PCRは痰を調べる

PCRについては皆さんご存知だと思いますが、を調べる検査です。血液ではありません。今回は

  • IGRAはIFN-γの量を測る検査
  • IGRAは血液検査
  • PCRは痰の検査

ということを説明しました。これを踏まえて、IGRAとPCRはどのように使い分けたらいいか考えてみてください。

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