疫学の勉強法 | 丸暗記はダメです。

最終確認日:2017/07/29 最終更新日:2017/07/29

コウメイ:今回は疫学について勉強していきます。初めに言っておきます。疫学はタダの暗記ではありません。例えばこのような問題です。

第107回医師国家試験B33

厚生労働省の患者調査で平成14年と比較して平成20年に増加しているのはどれか。2つ選べ。

  1. 気分障害の外来患者
  2. てんかんの外来患者
  3. 統合失調症の入院患者
  4. Alzheimer型認知症の入院患者
  5. 精神作用物質使用による精神および行動障害の入院患者

 

ダメな解説

  1. ◯ 64,900人⇒80,100人
  2. × 19,500人⇒16,500人
  3. × 191,600⇒178,600人
  4. ◯ 18,700人⇒33,000人
  5. × 17,500人⇒13,600人

 

もしこれしか書いていなかったらそれは解説ではありません。もちろん丸暗記する意味もありません。

 

平成14年と言えば・・

ソフトモヒカン 

ワールドカップが開催されました。ベッカムの髪型が流行りましたね。

Utada 

音楽では宇多田ヒカルが流行りました。

 

平成20年と言えば・・

リーマン・ショック

100年に1度の不況と言われています。

 

学生B:だから何ですか?

 

コウメイ:これらが直接問題と関係するわけではありませんが、どういう時代だったか考えることは大切です。平成20年は平成14年比べ景気が悪く、大変な年だった気がします。

 

良い疫学の解説

以上をふまえた上で良い解説を行っていきます。

a.気分障害

気分障害とはうつ病双極性障害のことです。景気が悪くなればうつ病になる人は増えそうですよね。平成20年に増加しています。

b.てんかん

てんかんは器質的な病気なので景気が悪くなったからといって増加する理由はありません。

c.統合失調症

統合失調症も器質的な要素が強いので、景気が悪くなったからといって増加しなさそうです。

d.Alzheimer型認知症

高齢化がどんどん進んでいますからね。当然、増えるでしょう。

e. 精神作用物質使用

これが仮に正解だとどういうことを意味するのか?それは、日本の治安が悪くなっていることを意味します。警察がうまく機能していないと言うこともできます。つまり、厚生労働省が警察庁を遠回しに批判していることになります。

このような選択肢を国家試験で正解にする意味は全くありません。99%正解になることはありません。受験テクニックみたいですが、こういうのも覚えておくといいかもしれません。

 

これで解説は終わりですが、ただ丸暗記しようとしていた方は、ぜひこのように理由をつけて覚えてみてください。