CD4 vs CD8 | サルコイドーシスと過敏性肺炎で上がるのはどっち?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:読者の方よりサルコイドーシスと過敏性肺炎について質問をいただきましたので回答します。

  • サルコイドーシスはCD4>CD8
  • 夏型過敏性肺炎はCD4<CD8

とだけ丸暗記している方は必見です。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

サルコイドーシスや過敏性肺炎では「ツ反の陰転化」が見られますが、それには理由などはあるのでしょうか?

また、CD4/CD8に違いがでるのはなぜですか?

 

ツベルクリン反応とは?

そもツベルクリン反応(ツ反)とは何でしょうか?ツ反とは結核の抗原に対してヘルパーT細胞がどの程度反応するかを調べる検査です。ヘルパーT細胞が適切に反応すれば炎症反応が起こり赤く腫れます。

 

サルコイドーシスとは

サルコイドーシスとはある抗原に対しヘルパーT細胞が異常に反応し、炎症、線維化が起こってしまう病気です。ある抗原としてアクネ菌が考えられています。にきびの原因菌ですね。

サルコイドーシスではヘルパーT細胞がこの抗原に夢中になっているので、ツベルクリンを皮下注しても見向きもしません。ツ反は起こりません。

 

過敏性肺臟炎とは

過敏性肺炎もある抗原に対しヘルパーT細胞が異常に反応している病気です。抗原として

  • 砂糖きび
  • 鳥の糞
  • トリコスポロン

などがあります。

過敏性肺炎でもサルコイドーシス同様、ヘルパーT細胞がこれらの抗原に夢中になっているので、ツベルクリンを皮下注しても見向きもしません。ツ反は起こりません。

以上がサルコイドーシスと過敏性肺炎でツ反が陰転化する理由です。

 

CD4、CD8とは

次にCD4/CD8について考えていきましょう。そもそもCD4、CD8って何でしょうか?CD4とは主にヘルパーT細胞のことで、CD8とは主に抑制系のT細胞のことです。

ここでもう一度復習なのですが、サルコイドーシスや過敏性肺炎はこのヘルパーT細胞が抗原に異常に反応している病気です。一方、抑制系のT細胞はヘルパーT細胞が反応し過ぎるのを抑制しています。

 

サルコイドーシスと過敏性肺炎はどっちが重症?

少し話を変えます。サルコイドーシスと過敏性肺炎はどっちが重症だと思いますか?

 

学生B:詳しくは分かりませんがサルコイドーシスのような気がします。

 

コウメイ:正解です。先程、これらの病気ではヘルパーT細胞が反応していると説明しました。当然、重症な方がヘルパーT細胞は多いはずです。

 

学生B:あっ、だから

  • サルコイドーシスではCD4>CD8
  • 夏型過敏性肺炎ではCD4<CD8

となるんですね。納得です。とてもタメになりました。

 

コウメイ:今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)