医師国家試験の勉強がつまらないのはテキストが悪い!! 〜良い解説とダメな解説〜

コウメイ:「国試の勉強つまらないなぁ。早く終わらないかなぁ」と思っている方はいませんか?そのお気持ちはよく分かります。でもそれは、国試がつまらないのではなく、解説がつまらないのだと思います。

目次

1)よくあるダメな解説 〜「答え」を文章にしているだけ〜

例えば、以下の問題を勉強するとしましょう。

問題

気道クリアランスに関与する細胞はどれか。2つ選べ

a 杯細胞
b 基底細胞
c 線毛上皮細胞
d Ⅰ型肺胞上皮細胞
e Ⅱ型肺胞上皮細胞

解説書に以下のような説明が載っていることがありますが、ダメな解説の典型です。

ダメな解説

a 杯細胞は気道クリアランスに関係する
b 基底細胞は気道クリアランスに関係しない
c 線毛上皮細胞は気道クリアランスに関係する
d Ⅰ型肺胞上皮細胞は気道クリアランスに関係しない
e Ⅱ型肺胞上皮細胞は気道クリアランスに関係しない

各細胞がクリアランスに関係するか関係しないかは答えがa, cである時点で分かります。その後にわざわざ文章で説明するメリットはありません。むしろそれを読むのに時間を費やすことになりデメリットしかありません。

2)良い解説 〜病態や機序が書いてありかつ読みやすい〜

それではどのような解説が良いか説明していきます。基本的には病態や機序が書いてありかつ読みやすいものが良いです。先程の問題だと以下のようになります。

気道クリアランス 〜どのように異物を排除するか?〜

気道クリアランスとは、気道に入った異物(細菌、ウイルス、ほこり、花粉など)を体の外に排除する仕組みのことです。どうやって、異物を排除しましょうか?

「線毛細胞で外へ、外へと移動させる」

これはすぐに思い浮かびます。ただ、異物が小さく線毛と線毛との間に入っちゃったらどうしましょう?

線毛細胞

困りますよね。ですので、気道にはこうならないような仕組みがあります。それが粘液です。

線毛細胞の上に粘液が存在し異物をキャッチします。そして、線毛細胞は粘液ごと外へ、外へ排泄します。この粘液を分泌しているのが杯細胞です。よって、気道クリアランスに関与する細胞は、線毛細胞杯細胞になります。

冬に風邪をひきやすい理由

ところで、冬って風邪をひきやすいと言われていますよね。なぜでしょうか?

乾燥が原因のひとつです。空気が乾燥すると、粘液が蒸発し量が少なくなってしまいます。その結果、異物(細菌、ウイスル)を上手く除去できず、感染してしまうというわけです。

以上がきちんとした解説です。

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