抗リン脂質抗体症候群で血栓傾向になる理由

コウメイ(@kokusigokaku):読者の方より抗リン脂質抗体について質問をいただいたので回答します。

読者からの質問
「なぜ抗リン脂質抗体症候群では血栓傾向になるのですか?」

 

病態の全てが分かっているわけではありませんが、分かっている範囲でお答えします。

抗リン脂質抗体は凝固を抑制する

抗リン脂質抗体は凝固系を抑制することが分かっています。ですのでaPTT、PTは延長します。これだけ考えると抗リン脂質抗体では出血傾向になりそうです。しかし抗リン脂質抗体は他にも作用があります。

抗リン脂質の他の作用

まだ詳しくは解明されていないのですが抗リン脂質抗体は

  • 血小板の凝集を抑制するPGI2の産生を抑制する
  • プロテインCの活性化を阻害する

などの作用もあるようです。これらは血栓傾向の原因になりそうですね。

色々な作用がありますが、最終的には血栓傾向になります。これはバランスの問題なのであまり深入りしすぎないのが賢明です。以下の記事も参考になります。

病態生理が分からない場合どこまで調べるべきか?

2018.09.20