医師国家試験1週間前の勉強法

コウメイ:第111回医師国家試験もいよいよ1週間後に近づいてきました。この時期にどんな勉強をすればよいか説明していきます。

目次

1)ラスト1週間頑張った人が受かります!!

まず、そもそもですがラスト1週間、頑張らない人は落ちます。頑張った人は受かります。

模試の成績が良かった人、悪かった人のどちらもラスト1週間、意外とやる気がでなくなったりします。成績の良い人は「ほとんどの問題は見たことのあるやつだから、これ以上勉強しても意味ないかな?」となり、成績の悪かった人は「あ〜、もうダメかもしれない。もう諦めよう」となる可能性があります。

どちらもダメです。最後まで毎日10時間は勉強しましょう。

毎年言っているのですが、この時期の勉強は以前(夏とか秋頃)の10倍位の価値があります。以前はあまり覚えられなかった問題も、今はどんどん頭に残っているでしょう。

ということは、ラスト1週間、毎日10時間きちんと勉強すれば、7(日)×10(時間)×10(倍)=700時間勉強したのと同じ効果があります。

今まで成績が良かった人でもラスト1週間あまり勉強をしないと追い抜かされる可能性があります。逆に、今まで成績が悪かった人でもラスト1週間必死に頑張ると追い抜くことも可能です。とにかく、ラスト1週間頑張った人が受かります。

2)病態生理は大事だけど・・

では、「どのように勉強するか?」ですが、最近はどの予備校でも「病態生理をよく考えなさい」と言います。確かにその通りです。ただ、病態生理の考え過ぎには注意が必要です。

読者の方から、「肝硬変でDICになるようですが、その理由を教えてください」との質問をいただきました。

皆さん分かりますか?多分分からないと思います。勤勉な読者の皆様はすぐに調べようとするでしょう。しかしここで注意が必要です。おそらく、肝硬変でDICになる理由は教科書にはかかれていません。となると、googleで調べる方もいらっしゃるでしょう。しかしなかなか満足のいく回答は得られません。そうするうちに、1時間や2時間あっという間に過ぎてしまいます。

そして、「あ〜、2時間も経ってしまったが結局よく分からなかった。」となります。

時間のたっぷりある春や夏ならいいのですが、この時期にするメリットはありません。病態生理の調べ過ぎにも注意が必要です。教科書を5分〜10分調べて載っていなかったら終わりにしましょう。

3)新しい問題を解こう

先程の話に似ているのですが、この時期に80回台の古い問題をやっている場合ではありません。

直近の新しい問題を解きましょう。

もちろん、直近の問題を99%正解できる方はどんどん古い問題も挑戦してみてください。ただし、過去10年分の問題を99%(少なくとも90%以上)正解できない状態で80回台や90回台の問題をやる意味はありません。特に直近の過去3年分を解いていない人がいたらすぐにやりましょう。

ここで大事なのは回数別で解くことです。直近の問題を科ごとに解いた方は多いと思いますが、科ごとに解くとどの科にも当てはまらない問題もあったりして、「実は解いていない」ということが起こりえます。

また回数別で解くことで全体の流れや傾向を「知識として」ではなく、体で身につけることができます。ですので、この時期は最後の確認として回数別で解くことをお勧めします。

4)ラスト1週間でやること

ラスト1週間ですべきことのまとめです。

・最後まで1日10時間は勉強する

・直近の過去問を回数別に解く

※勉強法は人によって合う、合わないがありますので、すでに自分で「これをやる!!」と決めている方はその勉強をした方がいいかもしれません。ただし、くれぐれも直近の問題をやらずに、80回台、90回台の古い問題に時間を割く様なことはしないようにしましょう。

医師国家試験ラスト1週間のお勧めの勉強法でした。少しでもモチベーションが上がったり、タメになったりすれば幸いです。

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