コウメイ:無効造血で血清鉄が上がる理由について質問を

いただいたので回答します。

 

**********************質問*************************

鉄芽球性貧血とサラセミアでの血清鉄↑について質問です。

血管内溶血では溶血で漏れ出た鉄が腎から排泄されるので、

正常より鉄↓になると習いました。

鉄芽球性貧血とサラセミアは骨髄内で血球が破壊されますが、

これらも血管内溶血と同様に鉄↓となる気がします。

なぜ血清鉄↑となるのでしょうか?

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コウメイ:この問題の本質は、無効造血ではなぜ血清鉄が上がるのか?です。

 

 

無効造血とは

無効造血や血管内溶血、サラセミア、鉄芽球性貧血について

そもそも理解していない方は必ず教科書で確認してください。

 

 

ヘプシジンの産生低下

無効造血で血清鉄が上昇する理由ですが、それは

GDF15の産生が増加し、ヘプシジンの産生が低下するからです。

 

GDF15とは

GDF15とは無効造血が起こったときに、骨髄で大量に分泌される物質です。

ヘプシジンの産生を抑制する働きがあります。

 

ヘプシジンとは

ヘプシジンとは肝臓で産生される物質で腸管からの鉄の吸収を

抑制する働きがあります。ですので、ヘプシジンの産生が低下すると

腸管からの鉄の吸収は増加します。

 

 

無効造血時は腸管からの鉄吸収が増加する

つまり無効造血の時は

GDF15の分泌増加 ⇒ ヘプシジンの産生低下 ⇒ 腸管からの鉄の吸収増加

となり血清鉄が増加するのです。

 

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)

無効造血で血清鉄が上がる理由