国試直前期の勉強で大切な4つのポイント

コウメイ:医師国家試験までもう少しですね。多くの読者さんから「直前期はどのように勉強したらいいですか?」との質問を受けましたので説明していきます。

目次

1)解ける問題には大きく×

この時期にやる人はいないかとは思いますが、新しい問題集に手をだすのはやめましょう。今までやってきた問題集の総復習をするとが大切です。そしてできる問題には時間をかけないというのがポイントです。

今できる問題は絶対に国試本番でもできますので「念のため」「念のため」と何度も解くのは時間の無駄です。あまりオススメしません。そこで、解ける問題はどんどん×をつけていきましょう。例えばこのような感じです。

医師国家試験の勉強法

明らかにaが正解ですね。解ける問題だと判断したら大きく×をつけましょう。

医師国家試験の勉強法

この問題はもう2度と見ないようにしましょう。「念のため」「念のため」とやっていると絶対に総復習がおわりませんので、きちんと区切りをつけることが大切です。最終的には全ての問題に×がついているのが理想ですね。

2)深入りしすぎない

この時期はどんどん知識が増えるころだと思います。もちろんそれはいいのですが、知識が増えるようになると以前は気にならなかったことが無性に気になるようになります。例えばこのような感じです。

医師国家試験の過去問

正解は当然aです。ここで終わればいいものを深入りすると大変なことになります。

そう言えば、エピネフリンってなぜ効果があるのかな?交感神経を優位にするのか?あっ、そう言えばcAMPがなんちゃらって聞いたことあるな。cAMPってそもそも何だっけ?セカンドメッセンジャーだっけ?細胞のどこに作用しているんだろう?そもそもcAMPが減るのか?増えるのか?どっちだ?ちょっと教科書で調べてみよう。何の教科書に書いてあるかな?生理学かな、免疫かな・・・・

こんなことやっているとあっという間に1時間、2時間が過ぎ結局何も得られなかったということになりかねないのでやめましょう。それよりはさっさと×をつけて他の問題に移りましょう。

医師国家試験の過去問

※もちろん試験にでそうな内容で、知らないことがあったらきちんと調べましょう。そこを省略する意味はありません。

3)今の1時間は過去の10時間分の価値がある

昨年の受験生には何度も言ったのですが、この時期の1時間は以前の10時間分の価値があります。基本的に勉強というものはS字曲線で成長しますので、この時期はやればやるだけ成長できます。

勉強はS字曲線

1分1秒を無駄にせず勉強に取り組んでいただければと思います。

4)24時には寝る

1分1秒を無駄にせず取り組んでいただきたいのですが、24時、遅くても25時位には寝るようにしましょう。そして7時台には起きるようにしましょう。

試験本番に寝坊するのは論外ですが、試験中眠くてマークミスや問題の読み間違えをしたら相当後悔しますよ。ボチボチ早めに寝るようにしましょう。

「24時に寝るなんて時間がもったいなぁ。もっと勉強したいです!!」

と思われる方もいるかもしれませんが、就寝時間を延ばすのではなく、テレビYouTubeなど無駄な時間をゼロにすることが大切です。国試が終わったら好きなだけ見てください。

以上が私が思う国試直前期の勉強の大事なポイントです。参考になれば幸いです。

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