脂肪組織はMRIのT2強調画像でなぜ灰色?

最終確認日:2017/07/29 最終更新日:2017/07/29

タイチさんからMRIについて質問をいただきました。同様に疑問に思っている方はかなりいると思うので必見です。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

脂肪組織はT1強調画像で白、T2強調画像で灰色になると習いました。T1強調画像で白ならT2強調画像で黒になると思ったのですがなぜ灰色なんですか?

 

とても分かりやすいMRIの話

以前シリーズでMRIの原理について説明しました。まだ見ていない方はまずこちらをご覧ください。
とても分かりやすいMRIの話

面倒くさいからといってスルーするとおそらく理解できないと思います。

 

MRIは何の結果?

「とても分かりやすいMRIの話」はきちんと読みましたか?

 

学生B:はい、完璧っす。

 

コウメイ:それでは質問です。MRIは何の結果を表していますか?

 

学生B:縦方向と横方向のベクトル量の結果です。

 

コウメイ:それと・・

 

学生B:それとじゃなくて、縦方向と横方向のベクトル量の結果です。何度も言わせないでください。

 

コウメイ:それは違います。あなたも学生B君のように思ってはいませんか。完全に間違いではありませんが、不十分です。

 

MRI=ベクトル量×密度

MRIはベクトル量の結果に密度をかけたものです。

MRI

正確な表現ではありませんが、MRI=(個々の)ベクトル量×密度というと分かりやすいのではないでしょうか。

このように、MRIは掛け算の結果なので、仮に(個々の)ベクトル量が少なくても密度が大きければ全体として大きくなり、高信号(白)となります。

脂肪はT2曲線で(個々の)ベクトル量はそれほど多くはありませんが、密度が大きいため灰色となります。逆に、骨や空気は密度がめちゃくちゃ小さいためT1でもT2でも低信号(黒)となるのです。

以上で説明は終わりですが理解できたでしょうか?

 

全く意味不明ですと思われた方は基礎ができていませんので、冒頭で言ったようにこちらを読むことを強くお勧めします。
⇒ とても分かりやすいMRIの話

 

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)