感染性心内膜炎の治療 | 疣贅はワーファリンで溶けない?

最終確認日:2017/07/29 最終更新日:2017/07/29

コウメイ:読者の方から「感染性心内膜炎の治療」について質問をいただきました。疣贅をワーファリンで溶かすことはできないのでしょうか。 まずは、質問を見てみましょう。

読者からの質問

心房細動(AFib)では抗凝固薬としてワーファリン投与しますが、感染性心内膜炎(IE)では禁忌となっていました。理由は、抗凝固療法はIEの塞栓を予防しないで、むしろ頭蓋内出血を起こしやすくするためとありました。血栓と疣贅は違うものなのでしょうか。

 

血栓と疣贅は違うのか?

ズバリ違います。これは基本的なことですので、教科書をよく読むことをお勧めします。

 

疣贅にワーファリン

血栓と疣贅が違うのは分かるけど、疣贅もワーファリンで溶けるかもしれないと思われた方。いい考えだと思います。私も学生の頃そう考えました。皆さんも私もそう思うということは、他にも同じ様に思う医者がいるわけで、実際に臨床研究され論文になっています。2001年のNEJMです。

それによると、ワーファリンに疣贅を溶かす作用はなく、脳出血のリスクを上げるので感染性心内膜炎にワーファリンは使ってはいけないとのことです。

皆さんが研修医になったとき、感染性心内膜炎の患者に脳梗塞予防にワーファリンを使いましょう。これで安心です。というような治療は絶対に行わないようお願いいたします。

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)