教科書の効率的な読み方(勉強の仕方)

コウメイ:読者の方から教科書について3つ質問をいただいたので

回答します。

 

質問1:私が持っているものは先輩から頂いた7年前の古いステップ

しかないのですが、買い替えた方がいいのでしょうか?

 

質問2:まずは教科書を最初から最後まで全部読むのが良いのですか?

 

質問3:標準医学シリーズはどうでしょうか?ステップシリーズに比べ、

やや難しく感じるのですが、学生のうちはやはりステップシリーズの方が

無難なのでしょうか?

 

 

教科書は必ず買ってください

これは以前から何度も言っていますが、必ず教科書は買ってください。

ネットを使って調べるのは限界があります。

 

お勧めの教科書はステップ内科学

 

こちらも以前から何度も言っていますが、私がお勧めする教科書は

ステップ内科学です。

 

ここで誤解がないようにいくつか補足します。私はステップ内科学しか

読んだことがない上でステップ内科学を勧めているわけではありません。

以下の全てを読んだ上でステップ内科学をお勧めしています。

 

・ステップ内科学

・病態生理できった内科学

・病気がみえる

・標準シリーズ

・ハリソン内科学

・朝倉内科学

・中山内科学

・内科学

 

また、医者になってからもステップ内科学を読むことを勧めている

のではありません。この本だけで実際の臨床をするのは無理ですので、

他の本を買うことになります。しかし、多くの医学生にとってお勧め

できる教科書はステップ内科学です。

 

中には「ステップ内科学ではなくハリソン内科学を読みなさい」という

医者もいるかもしれません。しかし、そのような方は学生の実情を考えて

言っているのでしょうか?

 

多くの学生がハリソン内科学を買った場合、読まなくなり本棚に置きっぱなし

になる可能性が高いです。少なくとも教科書を持っておらず図書館で借りたり

ネットで何とか調べていた5、6年生やこれから教科書をそろえていく学年の

3、4年生が買うべき本はハリソン内科学ではなくステップ内科学です。

 

もちろん、人によって合う合わないがあるので、他に合う教科書があれば

そちらで勉強していただいて構いません。ただし、ネットのみで何とかしよう

というのは絶対にやめてください。

 

 

教科書は最新のものを買うべきか?

教科書は最新のものを買うべきかどうかですが、まだ教科書を持っておらず、

これから買う人は最新のものを買いましょう。既に教科書を持っている方は、

その教科書の出版年数にもよりますが、基本的に最新版を買う必要はないと

思います。

 

ただ、出版年数が古いもの(15年、20年前)は買い換えたほうがよいです。

10年前位は微妙なところです。可能なら最新版を見てみて、大幅に内容が

変わっているようなら買うべきですが、おそらくそれほどは変わっていない

ことが多いでしょう。5、6年前でしたら買い換える必要はないでしょう。

 

以上、教科書は最新のものを買うべきか説明してきましたが、国試に受からない

のは教科書が古いのが原因ではなく、そもそも教科書を持っていない、もしくは

教科書を読まないことが原因です。ですので、必ず教科書は手に入れて、たくさん

読むようにしましょう。

 

教科書の通読はお勧めしません

次に、効率的な教科書の読み方を考えてみたいと思います。

 

中には教科書を最初から最後まで全て読んでから問題集を解こうとする

人がいますが、これはお勧めしません。いくつか理由があるので説明して

いきます。

 

つまらない

医学の教科書は楽しむために書いてある本ではありませんので、1ページから

読んでもつまらないでしょう。つまらないということは頭に入らないという

ことです。

 

忘れる

おそらく最後のページを読み終えることには、最初のページは忘れているでしょう。

 

目的が曖昧になる

皆さんが教科書を読む目的は何でしょうか?それは国試の問題が解ける

ようになることです。しかし、教科書を1ページから読み始めると教科書を

読むことが目的になってしまいます。

 

前述したように教科書を1ページから読み始めるのはつまらなく、忘れ

やすいので国試の問題を解けるようにはならないでしょう。となると、

何のために教科書を読んでいるのか分からなくなります。

 

大事なところが分からない

教科書には大事なところもそれほど大事ではないところもランダムに

書かれています。もっと、正確に言うと、国試に出やすいところも国試に

出にくところもランダムに書かれています。ただ、教科書を1ページから

読んでいてはどこが大事でどこが大事でないか分かりません。

 

教科書⇔問題集の繰り返し

そこで私がお勧めする教科書の効率の良い使い方は、教科書と問題集を

交互に使うということです。どの位の頻度で交互に使うかですが、1つの

疾患が目安です。

 

例えば「心筋梗塞」を教科書で読み、すぐに問題集を解くのがいいです。

そして分からない部分があったらまた教科書を読みます。

 

その後は例えば「狭心症」を教科書で読み、その範囲の問題集を解きます。

そして、分からない部分があったらまた教科書を読みます。

 

後は他の疾患でこれを繰り返します。もちろん、過去に勉強したことがある

疾患はその疾患のページを全て読む必要はありません。気になる部分のみ

読めば大丈夫です。

 

以上が私が考える教科書の効率的な読み方(勉強の仕方)でした。

参考にしてみてください。