教科書の効率的な読み方(勉強の仕方)

最終確認日:2018/04/28 最終更新日:2018/04/28

コウメイ:読者の方から教科書について3つ質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

質問1:私が持っているものは先輩から頂いた7年前の古いステップしかないのですが、買い替えた方がいいのでしょうか?

質問2:まずは教科書を最初から最後まで全部読むのが良いのですか?

質問3:標準医学はどうでしょうか?ステップに比べ、やや難しく感じるのですが、学生のうちはやはりステップの方が無難なのでしょうか?

 

お勧めの教科書はステップ

まず、必ず教科書は買ってください。今の時代、ある程度はネットで調べることが可能です。しかし、医学の深い知識はネットを使って調べるのは限界があります。
※googleのヘビーユーザーである私が言うので間違いありません。

私がお勧めする教科書はステップです。

誤解がないようにいくつか補足します。私はステップしか読んだことがない上でステップを勧めているわけではありません。以下の全てを読んだ上でステップをお勧めしています。

  • ステップ
  • 病態生理できった内科学
  • 病気がみえる
  • 標準医学
  • ハリソン内科学
  • 朝倉内科学
  • 中山内科学

 

また、医者になってからもステップを読むことを勧めているのではありません。この本だけで実際の臨床をするのは無理ですので、他の本を買うことになります。しかし、多くの医学生にとってお勧めできる教科書はステップです。

中には「ステップではなくハリソンを読みなさい」と説明を受けた方もいるかもしれません。たしかにハリソンは内科学書の中心ですのでそのように説明をする人の気持ちも分かります。

しかし、学生がハリソンを買った場合、読まずに本棚に置きっぱなしになる可能性が高いです。少なくとも教科書を持っておらず図書館で借りたりネットで調べものをしていた5・6年生や、これから臨床医学を学ぶ3・4年生がまず買うべき本はハリソンではありません。

※とは言え、ハリソンが内科学書の中心であることは間違いありません。「一回も見たことも触わったこともありません」というのも問題です。基本的にはステップで勉強し、臨床実習で受け持った患者の病気などはハリソンでも勉強し、必要があればハリソンを難なく読めるよう練習しておくのがよいです。

(あまり本を批判するのは好きではないのですが)標準医学はステップより優先して購入する理由は見つかりません。

もちろん、人によって合う合わないがあるので、他に合う教科書があればそちらで勉強していただいて構いません。ただし、ネットのみで何とかしようというのは絶対にやめてください。

教科書は最新のものを買うべきか?

教科書は最新のものを買うべきかどうかですが、まだ教科書を持っておらず、これから買う人は最新のものを買いましょう。既に教科書を持っている方は、その教科書の出版年数にもよりますが、基本的に最新版を買う必要はないと思います。

ただ、出版年数が極端に古いもの(15年、20年前)は買い換えたほうがよいです。10年前位は微妙なところです。可能なら最新版を見てみて、大幅に内容が変わっているようなら買うべきですが、おそらくそれほどは変わっていないことが多いでしょう。5、6年前でしたら買い換える必要はないでしょう。

以上、教科書は最新のものを買うべきか説明してきましたが、国試に受からないのは教科書が古いのが原因ではなく、そもそも教科書を持っていない、もしくは教科書を読まないことが原因です。教科書は必ず購入し、たくさん読むようにしましょう。

教科書と問題集を交互に利用することが大事

最後に、効率的な教科書の読み方を考えてみたいと思います。

中には教科書を最初から最後まで全て読み、内容をしっかり覚えてから問題集を解こうとする人がいますがお勧めしません。

教科書には大事なところもそれほど大事ではないところもランダムに書かれています。正確に言うと、国試に出やすいところも国試に出にくところもランダムに書かれています。教科書を読んだだけではどこが大事でどこが大事でないか分かりません。

皆さんが覚えるべき内容は膨大なので、大事な部分とそれほど大事ではない部分の区別をつけないと覚えきれません。最初から最後まで読んだとしても大事な内容が頭に入っていない可能性が高く、問題をすらすら解くことはできないでしょう。

私は教科書と問題集を交互に使うことをお勧めします。どの位の頻度で交互に使うかですが、1つの疾患が目安です。ページ数で言えば、5〜10ページ位でしょうか。

例えば「心筋梗塞」を勉強する場合、教科書の該当部分を読み、すぐに問題集を解きます。分からない部分があったら教科書で確認し、再度問題が解けるかチェックします。問題が解ければ、他の疾患を同様に勉強します。
※過去に勉強したことがある疾患はその疾患のページを全て読む必要はありません。気になる部分のみ読めば大丈夫です。疾患についてある程度知識がある場合は、問題集を解いてから教科書を読むのもありです。

以上が私が考える教科書の効率的な読み方(勉強の仕方)でした。参考にしてみてください。