4年生の勉強法 〜講義、CBT、医師国家試験〜

コウメイ(@kokusigokaku):4年生の読者から質問をいただきました。

読者からの質問

5年生の勉強の仕方というのを拝見して、正直私は今の勉強の仕方が分からずあたふたしているのだなと改めて思い、メールさせて頂きました。

CBTやネット講座の説明などを大学で聞き、これからどうやって乗り越えていけばいいのか悩んでおります。どんどん周りから遅れていくようで怖いです。CBT対策と言っても、何をしたらいいのか漠然としていて、今の臨床の勉強に手一杯です。

やはり少しでも早くCBT対策を始めたいのですが、具体的にどうしたらよいのかアドバイス頂けたら幸いです。

 

初めに言っておきます。4年生であればそれほど焦る必要はありません。まずは安心してください。では4年生はどのように勉強していけばよいのか説明していきますね。

目次

大学での勉強法とは? 〜自学自習が基本〜

もう4年生なので説明する必要はないかと思いますが、高校までの勉強法と大学での勉強法は違います。

高校までは教師が教えることをメインに覚えればよかったのですが、大学で必要な知識はかなり膨大なのでそれらすべてを講師が説明するといくらコマ数があっても終わりません。講義では皆さんに教えているのはエッセンスの部分だけです。それをもとに自分で勉強していくのが大学です。

ここを理解していないと今後の勉強がスムーズにいきません。大学は自分で勉強するところと頭にいれてください。

講義を受ける上でいくつか注意点があるのでお話します。

大学の講師は医師国家試験で出題されやすい病気ではなく臨床上重要な病気を説明する

講師の目的は皆さんを医師国家試験に受からせることではありません。自分の科で重要な病気を説明するのが目的です。講義で解説した病気は必ずしも医師国家試験で出題されるものとは限りません。

頻度の低い疾患だったりして、他科で働いたら一生診ない疾患もあるでしょう。ただし、知っておくことに越したことはありませんので、「そういう病気もあるんだ」位にとりあえず聞いておくのがよいです。

大学の講師は忙しい

大学の講師は講義のみをしているわけではありません。入院患者を受け持ち、外来や手術もしています。そのため講義が片手間になってしまうこともあります。学生のことを100%考えての講義ではありません。なので「講義=とても分かりやすく、しっかり聞けばCBTや医師国家試験に合格できる」という考えは持たない方がいいです。

全てを板書する必要はない 

全国共通で大事なことは教科書にちゃんと書いてありますから、一字一句ひたすら板書するのはやめましょう。板書することが目的ではありません。内容を理解することが目的です。講義中は細かいところではなく、幹の部分を理解するようにし、細かい知識は講義が終わったらしっかり教科書を読んで勉強するのがよいです。

教科書は必ず買う

今まで説明してきたように大学の勉強は自分でするものです。必ず教科書は買いましょう。まずはいわゆる国試対策本(ステップ、できった、病みえ)がお勧めです。いきなりハリソンとかセシルのような成書をよんではやめといたほうがいいです。

CBT対策

まずは全体像を理解することが大切です。そのために実際の過去問を見ましょう。もしまだ過去問を持っていないようでしたら、とりあえず1冊でいいので買ってみましょう。そしてぱらぱらでいいので実際の問題を見てください。よく分からない問題がでてくると思いますが、それほどは気にしなくて大丈夫です。「こういうのをやるんだぁ」位で大丈夫です。

全体像をつかんだ後で自分に足りない勉強をするのがよいです。

医師国家試験対策

医師国家試験の勉強は早ければ早いほどよいのですが、4年生はまだとりかからなくて大丈夫です。大学の講義、CBTに集中してもらって構いません。もちろん興味があったり、余裕があるひとは見てみてください。

ネット講座

ネット講座は4年生のうちは必須ではありません。5年生あたりから始めればよいでしょう。

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