Fanconi症候群って?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回はFanconi症候群について勉強していきます。まずは問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験D4

Fanconi症候群にみられないのはどれか。

  1. 糖尿
  2. アミノ酸尿
  3. 高リン血症
  4. 低尿酸血症
  5. 代謝性アシドーシス

正解:c

 

Fanconi症候群は稀な病気?

学生C:Fanconi症候群ですか?聞いたことありません。まったく重箱の隅をつつくような問題やめてほしいですよね。

 

コウメイ:Fanconi症候群は有名な病気です。全く重箱の隅をつつくような問題ではありません。今後勉強をしていて、分からない、聞いたことがない単語がでてきた場合「きっと稀な病気だろ。勉強しなくていいや」と思うのではなく、「こんな病気があるのか。自分はまだまだ知識が足りないな。もっと勉強しよう。」と思うようにしましょう。

 

丸暗記はダメ

学生C:分かりました。覚えればいいんでしょ、覚えれば。

  • Fanconi症候群に見られないのは高リン血症
  • Fanconi症候群に見られないのは高リン血症
  • Fanconi症候群に・・・

 

コウメイ:そんなんじゃダメです。Fanconi症候群って何ですか?

 

学生C:高リン血症が見られない病気です。

 

コウメイ:ん〜・・

 

学生C:あっ、じゃ、糖尿、アミノ酸尿、低尿酸血症、代謝性アシドーシスが見られる病気です。

 

コウメイ:どっちもダメです。もっと本質を理解しましょう。

 

Fanconi症候群とは

Fanconi症候群とは近位尿細管で様々な物質の再吸収ができなくなる病気です。具体的には

  • 糖が再吸収できない⇒尿糖
  • アミノ酸が再吸収できない⇒アミノ酸尿
  • リンが再吸収できない⇒低リン血症
  • 尿酸が再吸収できない⇒低尿酸血症
  • HCO3が再吸収できない⇒代謝性アシドーシス

となります。

HCO3はアルカリですので、再吸収されないと血中ではHCO3(アルカリ)が少なくなるためアシドーシスとなります。

 

アシドーシス、アルカローシスどっち?

学生C:HCO3が再吸収されないのは分かりました。でも、H+が再吸収されず代謝性アルカローシスになりそうな気もしますが・・。

 

コウメイ:いい質問ですね。確かに迷いそうです。アシドーシスかアルカローシスか迷ったら血液のpHを思い浮かべましょう。正常な血液のpHっていくつですか?

 

学生C:7.4です。

 

コウメイ:正解です。7.4ということはアルカリ性です。では、どうやってアルカリ性にしているのか?

 

学生C:”HCO3(アルカリ)を再吸収する”ですね。

 

コウメイ:そうです。正常であればHCO3を主に再吸収しているんです。Fanconi症候群ではそれができなくなるので、代謝性アシドーシスとなるのです。

 

学生C:なるほど、そうやって覚えればいいのか。これでもう忘れることはなさそうです。

 

コウメイ:それは良かったです。今後も”きちんとした”忘れることのない勉強をしていきましょう。

 

くる病、骨軟化症

リンの吸収が低下するとくる病、骨軟化症になる可能性があります。名前は聞いたことがあると思いますが、どんな病気かイメージできますか?

せっかくですので自分で教科書で調べノートにまとめてみてください。無駄に長くまとめる必要はありませんよ。大事なところをちゃちゃっとまとめればOKです。

以下はくる病、骨軟化症の過去問ですので解いてみてください。

  • 第103回医師国家試験G-56
  • 第98回医師国家試験D-52

 ※次回解説します。

くる病(骨軟化症)とは?