コウメイ(@kokusigokaku):4年生の読者から質問をいただきましたので回答します。
現在は臨床の勉強を進める毎日で、CBTに関してはあまり手を付けられていない状況です。ネット講座もCBTの勉強も中途半端の状態で不安が大きいです。もう少し要領良く勉強できるといいのでしょうが、どう改善していけばいいのか悩んでいます。お忙しいとは思いますが、アドバイスをお願い致します。
基本的にネット講座もCBTの勉強もやり方は同じです。
勉強は順序が大切
よく「丸暗記はダメ、病態をよく考えよう」と言われるかと思います。私もこの意見には賛成です。ただし、病態をあまりにも気にしすぎると1問に1時間も2時間もかかり勉強が終わりません。
初めのうちはそれほど深入りはせず、まずは正解肢を選べるようになることが大事です。正解肢を選べるようになると少し余裕が出てきますので、徐々に深く病態を学ぶようにしましょう。実際の過去問を見ながら説明していきます。
※医師国家試験の過去問を例にしていますが、CBTの勉強も同じです。
心不全に特徴的な心臓の聴診所見はどれか。
- Ⅲ 音
- 駆出音
- 大砲音
- クリック音
- 心膜ノック音
答え(クリック)
a
1) とりあえず正解選択肢を選べるようになる
この問題の正解はaのⅢ音ですが、最初のうちは
- そもそも心不全とは何か?
- Ⅲ音とはどのような機序で聞かれるのか?
など深く理解する必要はありません。
心不全⇒Ⅲ音
まずはこれだけ覚え、とりあえず選択肢を選べるようになりましょう。これを全ての問題でやったら次のステップに進みます。
2) 正解選択肢を深く知る
正解選択肢を選べるようになったらもう少し深く勉強してみましょう。例えば、
- 心不全って「心臓が悪いこと」位に思ってたけど、詳しくはどのようなことなのだろう?
- Ⅲ音ってそもそも何の音だろう?
などです。これを全ての問題でやったら次のステップに進みます。
3) 正解選択肢以外に注目する
正解選択肢以外についても注目してみましょう。まずは簡単に
- 駆出音
- 大砲音
- クリック音
- 心膜ノック音
などを確認します。これを全ての問題でやったら次のステップに進みます。
4) 正解選択肢以外を深く知る
最後に正解選択肢以外についても深く勉強してみましょう。例えば、選択肢dで「クリック音は僧房弁逸脱症候群できこえる」と勉強したとします。その場合、
- 僧房弁逸脱症候群って何?
- 僧房弁症候群の聴診以外の検査は?
- 僧房弁逸脱証拠群の治療は?
- そもそも僧房弁って二尖弁?三尖弁?
などについても勉強すればよりよいです。
以上の順序で勉強していくのがお勧めです。
勉強はS次曲線で成長する
医学に限らず勉強はS次曲線で成長します。今はなかなか勉強した実感がないかもしれませんが絶対に進歩していますので毎日勉強を続けていただければと思います。
以下の記事も参考になります。
[kanren2 postid=”3127″]