一般問題、臨床問題、必修問題とは

コウメイ:読者の方より「必修問題はどうやったら必修問題と分かるのですか?」との質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

必修のブロックは毎年あらかじめ決まっていて、事前にどのブロックか公表されるのでしょうか?それとも試験当日問題を開くまでまでわからないのでしょうか?

また厚生省の実際の問題を見る限り必修や一般の記載がされてないようですが、問題レベルや形式を見て「このブロックは必修だな」と自己判断するのでしょうか?

目次

1)必修のブロックは公表されない

必修に限らず、どれが一般問題でどれが臨床問題なのかは公表されません。当日の問題にもどれが必修で、どれが一般で、どれが臨床なのかは書いていません。

 自分でこれは一般、これは臨床、これは必修と判断するしかありません。ではどうやって判断するのか?

国試の問題はA、B、C、D、E、F、G、H、Iに分かれており、3日間かけて解きます。A、B、Cを1日目、D、E、Fを2日目、G、H、Iを3日目に解きます。それぞれの日にひとつだけ必修のブロックがあります。

つまりA~Cのなかからひとつ、D~Fのなかからひとつ、G~Iのなかからひとつです。全てあわせて100問あります。先程もお話した通りどれが必修かは明示されていません。

ただ、必修は他の問題と比べて明らかに難易度が違います。はっきり言って簡単です。たぶん誰でも分かると思います。それに制限時間が違います。他の問題に比べて短いです。だいだい60分程度です。

よって、問題が簡単+制限時間が短い⇒必修となります。

2)一般問題と臨床問題

一般と臨床は必修ブロック以外にあわせて出題されます。例えばC問題が必修だったとすると、A問題にもB問題にも一般、臨床が出題されます。

※A問題が一般、B問題が臨床というわけではありません。

3)第107回医師国家試験の日程

毎年同じわけではありませんが、参考までに第107回医師国家試験の日程を載せておきますね。

1日目(2月9日)

A問題 9:30~11:30 一般20問、臨床40問

B問題 13:15~15:00 一般40問、臨床22問

C問題 16:00~17:00 必修31問

2日目(2月10日)

D問題  9:30~11:30 一般20問、臨床40問

E問題  13:00~15:00 一般40問、臨床29問

F問題  16:00~17:00 必修31問

3日目(2月11日)

G問題  9:30~11:30 一般40問、臨床29問

H問題 12:45~14:00 必修38問

I問題  14:40~17:00 一般40問、臨床40問

ここに書いてある、一般、臨床、必修は公表はされておりません。あくまでそうではないかという推測です。ただ、今から普通に勉強していれば本番までには問題を見ただけで一般、臨床、必修の区別はつくようになりますのでそれほど心配しなくて大丈夫です。

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