大動脈弁狭窄症で心筋虚血?

コウメイ:大動脈弁狭窄症について質問をいただいたので解説します。

 

 

**************************質問********************************

質問者:104B-31について質問です。

医師国家試験104B31

正解:c

 

cかdとは思いますが、なぜdではダメでcならいいのかわかりません。

ネット講座の解説もイマイチよく分かりません。

 具体的にどういうことか教えていただけますでしょうか?

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コウメイ:なかなか、難しい問題ですね。

詳しく解説していきましょう。

 

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗(体血管抵抗)

まず、血圧を求める式は分かりますか?

 

 

学生C:血圧=心拍出量×末梢血管抵抗(体血管抵抗)です。

 

 

コウメイ:正解です。この式はめちゃくちゃ大事なので必ず覚えてください。

ところで、心筋を栄養する血管は何でしょうか?

 

 

学生C:冠動脈です。

 

 

コウメイ:正解です。では、冠動脈にはいつ血液が流れるでしょうか?

 

 

学生C:拡張期です。

 

 

コウメイ:正解です。冠動脈には拡張期に血液が流れます

※収縮期は心筋の血管が潰れており流れません。

 

ということは、拡張期血圧がそこそこ高くないと、

冠動脈に血液が流れないことが分かります。

ここも大事なので頭に入れておいてくださいね。

 

それでは、問題にあるように、体血管抵抗が下がると、

大動脈弁狭窄症と大動脈弁閉鎖不全症がそれぞれどうなるか

見てみましょう。特に拡張期について説明していきます。

 

 

大動脈弁狭窄症

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗(体血管抵抗)ですが、大動脈弁狭窄症では

弁が狭いためあまり血液を拍出することができません。

つまり、心拍出量は下がっています(下の※も見てください。)

 

そんな中、体血管抵抗も下がるとどうなるか・・。

 

 

学生C:血圧はめちゃくちゃ下がりそうです。

 

 

コウメイ:その通りです。

ですので、冠動脈にあまり血液が流れません。

つまり、問題にあるように、心筋虚血になりやすいです。

 

※体血管抵抗が下がったとしても、弁が狭いので

あまり心拍出量は増えないと思います。

 

 

大動脈弁閉鎖不全症

次に、大動脈弁閉鎖不全症について考えてみましょう。

大動脈弁閉鎖不全症では、逆流があるので、一見すると、

心拍出量は下がりそうです。

 

しかし、体血管抵抗が下がると、大動脈弁にかかる圧が

下がるため、逆流量は減ります。

その結果、今までより心拍出量は増えます。

 

ですので、血圧=心拍出量×末梢血管抵抗(体血管抵抗)の

体血管抵抗は下がりますが、心拍出量は増えるので、

血圧は下がりません(あまり変わりません)。

 

ですので、冠動脈に流れる血液量も特別下がることはありません。

 

以上で解説は終わりですが、納得できましたか?

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)