「これだけ心電図」のレビュー【自治医科大学6年生】

コウメイ:本ブログの読者の方に「これだけ心電図」をレビューしていただきました。買おうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
プレゼント企画が元になっております。簡単に言えば献本させていただきレビューをお願いしました。正直に感想を教えていただくようお伝えしましたが、このような状況で本書を酷評する方はいないと思いますので、そこは差し引いてご覧ください。
※レビューふまえ、最後にタメになることを書きます。

1)まずは率直な感想を教えてください。
とても読みやすく、素敵な本でした。心電図の初学者が学ぶことをという理念だけあり、非常に基礎的な内容であると感じました。そのため、「一度心電図を勉強した方には物足りない内容なのかな?」と思いましたが、そんなことはなく、むしろ心電図のおさらいとして読むことで改めて深く心電図を学べる本であると感じました。

徐脈性不整脈→頻脈性不整脈のように分類順で掲載しているの本の多い中、本著は緊急度・重要度順に掲載されています。知識の幅が広く、奥の深い心電図の世界で、初学者がその全容をざっくりとでもつかむことは困難です。初学者でも読み進めるうちに自然と大事なことから順序立てて学んでいける点がこの本の非常に良いところです。

またレイアウトや色遣い・フォントが非常にすっきりとしていて、図が見づらい・内容が詰まっていてわかりづらいといったストレスがほとんどありませんでした。今まで難しい本を買い、通読できずに挫折した方にもお勧めできる一冊です。

2)今までに心電図はどのように勉強しましたか?
病気がみえるやイヤーノートの心電図のページを読む。BSLの中で出会った症例について、症例集をみて学ぶ。

3)読むのにかかった時間を教えてください。
2時間×3日で計6時間ほどかかりました。

4)医大生にとって理解できる内容でしたか?
医大生にとって十分理解できる内容でした。最初に用語の説明が載っており(それも詳しすぎず、要点のみ)、心電図を初めて読む人でも十分理解できる内容なのではないかと感じました。当大学では3年生の冬に循環器の系統講義があり、その当時何も理解しないまま、試験問題のみ解けるようになって試験に臨んだ記憶があります。当時このような系統的にまなべる本を読んでいれば・・・と感じました。

5)一番お勧めのページがあれば教えてください。
pⅱ はじめに 
心電図は複雑で何が大事かを見失いがちですが、このページを見ることでしっかり大事なことを思いだし初心に立ち返れます。

6)読む前と読んだ後で心電図の印象に変化があれば教えてください。
今までは心電図を読む際に、似ている心電図の画像を頭の中で検索し、それと目前の心電図が合致するかを一つ一つ精査する、といった方法をとっていました。読後は、超緊急な心電図でないことをしっかり除外して、そこから不整脈や脚ブロックといった細かい心電図の読みい入るようになりました。

7)本書以外に心電図の本は持っていますか?また、その本を最後まで通読できたかも教えてください。
※名前は伏せます。
○○○
3分の1ほど読み終えたところで、挫折してしまいました。

8)その他、何でも構いませんので感想をお願いします。
今回通読し、非常に面白く読みやすい本であると感じました。心電図に悩んでいる後輩たちに、入門書として最もよい本であると胸を張って勧めていきたいとおもいます。

今回このような素晴らしい本を出版し、読む機会くださった先生の計らいに感謝いたします。本当にありがとうございました。今後ともブログ、また新著がでましたら読ませていただきたいと思っております。

 

コウメイ:「これだけ」となっておりますが、おそらく物足りないことはないかと思います。かつ短時間(数日)で重要なことを学べる内容になっています。それを実現するために、何を説明すべきかは徹底的に考えて作成しました。

「心臓とは血液を送り出すポンプの役割を果たす」など、医大生・研修医にとってわざわざ書かなくても分かるだろう内容は省き、その分「QRS波の名前の付け方、J点、ミラーイメージ」など大事だけどきちんと理解していないと思われる内容について詳しく説明しました。また、心電図の歴史、活動電位など心電図初学者にとってまず学ぶ必要のないものも省きました。

レイアウトや色遣い・フォントがよいのは出版社の方のおかげです。ありがとうございます。

お勧めしてくださった「はじめに」のページは無料でダウンロードできますので、ぜひ読んでみてください。

挫折した○○○はそもそも通読する本(講義系参考書)ではありません。判断が難しい心電図があった場合に調べるための本(辞書系参考書)です。辞書系参考書を使うためにはまずは講義系参考書で学んでおく必要があります。つまり、

心電図初学者がまず読むべきは講義系参考書です。

ここを勘違いすると心電図の勉強が非常につまらなく、効率の悪いものになってしまいます。心電図に限らず、勉強をするとき(参考書を選ぶ時)は順序が非常に大切です。とは言え、初学者にとって何がよい順序かを判断するのは難しいです。信頼できる先達から教えてもらうのがよいです。その一助として、本ブログをご活用いただければと思います。

お忙しい中、本当にありがとうございました。読者の皆様もぜひ「これだけ心電図」で勉強していただければ幸いです。

 

Amazonへ  楽天ブックスへ  紀伊國屋書店へ  M2PLUS(電子書籍)へ  
※いずれも送料無料です。定価は4,000円(税別)です。