大学と市中病院のどちらで初期研修を受ければよいのか?

読者の方からマッチングについて以下のご質問をいただいたので回答します。

現在医学部3回生の者です。マッチング に関して質問させていただきます。初期研修の病院決めにおいて、大学病院と市民病院、たすき掛けプログラムそれぞれのメリットとデメリットに関して伺いたいです。

 

私は将来大学においてキャリアを築いていきたいと思っておりますので、その場合、上の3つの中では大学病院が最も良いのではと思っております。私の通う大学の付属病院では、初期研修において、2年間初期研修を大学病院で行うというコースと以外にも、たすき掛けプログラムというコースがあり、そのコースでは、1年間大学病院、1年間関連病院で初期研修を受けることができます。

 

このように、私の通う大学では大学病院、市民病院、その中間のたすき掛けという3つのコースがあるのですが、実際のところ大学病院で初期研修を受ける場合と市民病院で研修を受けるのではどのような差があるのか、また、大学病院でキャリア形成を考えているとすれば3つのうちどのコースが最も賢明な選択なのか、その2つに関して意見をお聞かせ願いたいです。

 

このブログには1回生の頃から時々訪問しており、また、このブログで知りました、「レジデントのためのこれだけ心電図」という本も拝読させていただいており、いつも医学の勉強の参考とさせていただいていることに感謝申し上げます。

結論:いずれでも大丈夫

いつもブログを見ていただき、また「レジデントのためのこれだけ心電図」をご購入いただきありがとうございます。

ご質問の結論としては「いずれでも大丈夫」です。個人的には初期研修は将来のキャリアに大きく影響しないと思っています。質問者様は大学でキャリアを築きたいとのことですので、当然ながら後期研修以降は大学になります。しかし、初期研修は大学でも市中病院でもたすき掛けでもいずれでもよいでしょう。

それぞれのメリット、デメリットについて細かい点は色々ありますが、正直それほど大きな違いはないと思います。実際に市中病院を見学してみて、「働いてみたい」と思えばたすき掛けを含め市中病院を選んでみるのもいいですし、それほど魅力を感じなければ大学病院のみでもよいでしょう。

後期研修を大学でするとしても、医局の人事で最低1回は関連の市中病院で働く機会があると思いますので、初期研修医でどの選択肢をとったとしてもそれほど大きな違いはないと思います。

後期研修医にどこの大学に所属するかが重要

むしろ、後期研修医としてどこの大学に所属するかの方が大切です。もしかすると、無意識に自分の大学に残ることを考えているのかもしれませんが、本当に大学でキャリアを築きたいのであればその点をもっと重要視した方がよいでしょう。

後期研修先を選ぶときは有名な大学も選択肢に入れるといいかもしれません(出身大学が有名病院であれば申し分ありません)。

初期研修医を無事終えることも重要

将来のキャリア以前に、初期研修医を無事終えることも重要です。今回の件とは少し話がそれるので詳しくは説明しませんが、一定の数ドロップアウトしてしまう初期研修医が出てきます。あまりに忙しい病院を選んでドロップアウトしては勿体ないですので、その辺も併せて初期研修医先を選ぶといいかと思います。
※ハイパーな病院、ハイポな病院のどちらを選ぶべきかは別途記事にしたいと思います。

以上で回答は終わりですが、参考になりましたでしょうか?今後もよろしくお願いいたします。