前置血管って?【言葉の意味をきちんと理解しよう。】

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回は産科の問題を通して、良い勉強の仕方について考えていきたいと思います。この問題です。

第107回医師国家試験G36
医師国家試験107G36

正解:a、c

 

学生C:児頭の固定を妨げるのは狭骨盤と頸部筋腫、児頭の固定を妨げるのは狭骨盤と頸部筋腫、児頭の固定を妨げるのは狭骨盤と頸部筋腫。よし、覚えたぞ、完璧!!

 

コウメイ:いやいや、完璧ではありません。もちろん、児頭の固定を妨げるのは狭骨盤と頸部筋腫と覚えるのは大切ですが、それだけでは完璧とは言えません。

言葉の意味をきちんと理解する

そもそもですが、児頭の固定って何ですか?

 

学生C:簡単ですよ。頭が固定することです!!

 

コウメイ:もう少し、医大生らしく言えますか?

 

学生C:headが固定することです!!

 

コウメイ:頭をheadと変えても意味がありません。分からない用語が出てきたらきちんと確認するようにしましょう。

児頭の固定とは、前後径周囲面が骨盤入口部に近づき、可動性が失われた状態です。

 

学生C:し、知っていましたよ。

 

過長臍帯は何cm?

コウメイ:そうですか。それでは、過長臍帯って何ですか?

 

学生C:臍帯が長いことです!!

 

コウメイ:具体的にどれ位長いと過長臍帯って言うんですか?

 

学生C:10m位ですか?

 

コウメイ:10mもあったらそりゃ過長臍帯ですが、そんな赤ちゃんいますか?きちんとした定義を教科書で確認しましょう。

 

前置血管って?

それと、前置血管って何ですか?

 

学生C:血管が前の方にある病気です。

 

コウメイ:前ってどこですか?

 

学生C:後ろの逆です。

 

コウメイ:後ろってどこですか?

 

学生C:前の逆です。

 

コウメイ:もう大丈夫です。私が詳しく解説していきます。まずは、前置血管のイラストを見てみましょう。
※イラストを挿入する

 

このように、児頭と内子宮口との間に血管があるのを前置血管といいます。前置胎盤と同じネーミングの仕方ですね。

なぜここに血管が?

なぜこんなところに血管があるかというと、臍帯が胎盤に付着していないからです。正常なら臍帯は胎盤に付着するのですが、臍帯の外に付着します。そして、そこから再度胎盤に血管が伸びていきます。

何が問題か?

学生C:どこに付着しようが、血液がきちんと流れていればいいんじゃないですか?

 

コウメイ:出産直前まではそれでいいのですが、出産のときに困ります。児頭が更に内子宮口に近づいたらどうなるでしょうか?

 

学生C:血管がつぶれます。あっ、血液が流れなくなりますね。大変です。

 

コウメイ:児頭がもっと進んだらどうなりますか?

 

学生C:血管が切れます。出血しますね。

 

コウメイ:はい、血液が流れなくなったり、出血したりしては致死的ですので、避けなければなりません。どうしましょうか?

 

学生C:帝王切開でしょうか?

 

コウメイ:そうですね。前置血管に影響が出る前に対処します。以上が前置血管の説明です。

前置血管は児頭の固定の妨げにはなりませんが、このように致死的な病気ですので覚えておきましょう。

 

そもそも何の話をしていたのか?

そもそも何の話をしていたか覚えていますか?「言葉の意味をきちんと理解しましょう」ということです。面倒くさいかもしれませんが、分からない言葉がでてきたとき、毎回きちんと調べることが出来る人は国試に合格すると思います。

 

他に児頭の固定を妨げるのは?

児頭の固定を妨げるのは狭骨盤と頸部筋腫の2つだけではありませんよね。 他にどのような病気だったら児頭の固定を妨げるか調べてみましょう。それが次回国試の選択肢に出ているかもしれません。以上がこの問題の正しい勉強の仕方です。

  • 言葉の意味をきちんと理解する
  • 他に原因(病気)がないか考える

がポイントでした。他の問題を解くときもこれを意識してみてください。