ワクチンは効かない?【解説編】

最終確認日:2017/07/24 最終更新日:2017/07/24

※前回の記事「ワクチンは効かない?【問題編】」の続きです。

コウメイ:もう一度問題を載せます。

某サイトでの主張

麻疹にかかった人の66%は麻疹ワクチンを接種していた。だからワクチンは効かない。

 

この結果から、ワクチンは効かないと言っていいのでしょうか?

 

判断できないが正しい

正解はダメです。効かないということは言えません。ただ、効くということも言えません。「判断できない」というのが正解です。

例えば麻疹にかかった人が100人だったとしましょう。すると、66人がワクチンを接種し、34人がワクチンを接種していないことになります。ここまでは言えます。

ただ、この66と34とを比べるのは全く意味がありません。ワクチンの接種率が分からないと何とも言えません。具体的に見ていきましょう。

 

麻疹ワクチンの接種率が高い場合

今回分かりやすくするため、10000人の集団だったとしましょう。9000人が摂取し、1000人が接種していなかったとします。

すると、ワクチンを接種すると9000人のうち66人しか麻疹にかからず、接種しないと1000人のうち34人も麻疹にかかったと言えます。

割合は0.73%(ワクチン接種)3.4%(ワクチン非接種)です。

 

麻疹ワクチンの接種率が低い場合

今度は先ほどとは逆に、1000人が接種し、9000人が接種していなかったとします。先ほどと同様に麻疹にかかる割合を計算すると、6.6%(ワクチン接種)0.38%(ワクチン非接種)となります。

 

結論:何とも言えない

このように、接種率が異なると全く違う結果になりますので、接種率がわからない以上「何とも言えない」ことが分かります。今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)