小さな無気肺で声音振盪は亢進するのか? 〜臨床で役に立つことはない〜

コウメイ(@kokusigokaku):声音振盪について同様の質問をいただくので回答します。

読者からの質問
小さな無気肺で声音振盪が亢進するのはなぜでしょうか?

 

小さな無気肺で声音振盪がどうなるかは不明

結論から言えば、小さな無気肺で声音振盪がどうなるかは分かりません。

個人のブログやtwitterで「小さな無気肺では声音振盪が亢進する」との記載がありますが、教科書や信頼できるサイトで小さな無気肺がどうなるかの記載を見つけることはできませんでした。医師国家試験でも出題されたことはないでしょう。

仮に「小さな無気肺では声音振盪が亢進する」が正しいとして、敢えて理由を挙るとすれば、気体が少なくなるからです。声音振盪は声帯で発声した振動を胸壁で感じることですが、振動は気体より液体や固体の方がよく伝わります。

無気肺では気体が少なくなり、その分液体や固体の割合が大きくなります。よって、声音振盪は亢進する可能性があります。

臨床で声音振盪を気にする医者はいない

声音振盪は面白い現象であり、問題としては出題されることがありますが、実臨床で気にする医者はほぼいないでしょう。レントゲンやCTを撮ればいいだけですから。少なくとも、声音振盪と小さな無気肺との関係を気にしている医者を見たことはありません。

そもそも小さな無気肺ってどの程度のことを意味しているのでしょうか?定義が曖昧であり議論することは難しいです。

医師国家試験国試で出題されたことはなく、実臨床でも気にすることはないので「小さな無気肺で声音振盪がどうなるか」について悩む必要はありません。

以下の記事も参考になります。

声音振盪が亢進/減弱する機序 ~肺炎、肺結核、強膜癒着、肺気腫、気胸、胸水、無気肺~

2013.12.01